子どもを虐待する私を誰か止めて! (知恵の森文庫 t は 1-1)
子どもを虐待する私を誰か止めて! (知恵の森文庫 t は 1-1) / 感想・レビュー
雲をみるひと
学者であり児童虐待者の支援者でもある作者によるルポ形式の本。作者が実際に支援に関わった生々しい事例が語られている。原本は20年以上前に書かれたこともあり、現在と社会環境が変わったところもあるのだろうが、普遍的なテーマなので違和感はあまり感じない。文庫化の際に追補されたあとがきには、作者の思いがよく表現されているように思う。
2024/01/27
丸々ころりん
育った環境が、その後の生活人間関係に大きな影響を与える。悪循環を断ち切るには? 自分の弱さ苦しさを認めて、助けを求める勇気も必要と思う。
2021/09/06
Ikuto Nagura
「虐待は、親密な関係のなかで、支配する側とされる側という関係が固定的になったときに成立する」もので、さらに「力による支配は、家族というブラックボックスのなかで、常に強い者から弱い者に向かって流れ、世代を超えてめぐりめぐる“循環”を作っている」と長谷川は分析する。親も社会も、未だに儒教的価値観による封建的家族関係、つまりは子を親の所有物だと考える悪習に囚われていないか。私は完全に否と言い切れない。それは、子を縛りつけるだけでなく、自らをも善き親たらねばと呪縛する。これを解くには、何と対決すればいいのだろう。
2016/03/15
鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)
全ての家庭から、「酒癖が悪い人の飲酒」と「八つ当たり」がなくなったら、世の中は相当良くなりそうですね。絶対なくならないだろうけど。
2011/03/20
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