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家族のゆくえ (知恵の森文庫 a よ 4-2)

家族のゆくえ (知恵の森文庫 a よ 4-2)

家族のゆくえ (知恵の森文庫 a よ 4-2)

作家
吉本隆明
出版社
光文社
発売日
2012-07-12
ISBN
9784334786076
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家族のゆくえ (知恵の森文庫 a よ 4-2) / 感想・レビュー

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ダイキ

「普通、〈やる〉ことは〈考える〉ことより大切だとおもわれがちだが、わたしはそんなことは信じていない。わたしが埴谷雄高さんに感心する点もそこにあった。あの人は花田清輝との論争のなかで、クモの巣のかかったような部屋に引きこもっていたって革命家は革命家なんだ、と明言した。そこまで言い切った人はいない。世界中にひとりもいないといってよかった。(略)考えることを構想する人が過半数を超えれば考えただけでも変わるのだ、この世界もこの国家も。」(第一章 母と子の親和力【乳幼児期】)

2019/11/25

Mumiu

学生時代、とりあえずレポート論文の参考に吉本隆明と書いて満足してたので、「言語にとって美とはなにか」とか「共同幻想論」とかに比べたら読みやすい(しかもその二つを読んだとは言い難い!)。幼児期における母親の存在強調、愛情欠如などの問題は理解できるが、実現できない人も多い現実を直視してほしい。とはいえ、彼はわたしにとってはやはりアイドルの一人。ほかも少しずつ読んでいきたい。高校生の娘が「この人ってばななさんのお父さん?」と聞きました。それくらいはわかってる彼女もかわいいし、確かにわたしの娘だよな~と感心♪

2013/02/23

yutaro sata

教師について書いているところなんかが好きですね。安心します。

2022/04/24

rubbersoul

「【内省的な『自己慰安』が芸術の本源】 人間の生涯は大なり小なり願望どおりにはいかないようにできている。人には通じないようなイヤな努力をした経験はだれにでもあるとおもいたい。その一方では、そうした努力をどこかで解消したり、自分で自分のこころをなだめたりすることも必ずあるとおもえる。わたし流の言葉でいえば『自己慰安』ということになり、それが芸術の本源だとおもっている」

2022/09/20

かやん

「少年少女期は遊びが生活のすべてである」「軒遊び」親の傍らでの生活と外の生活との中間。小学校の中休みとかもそんな感じ。小学校の先生は子どもと一緒になって遊んでいればいい、遊びながら生徒は聞いている。それは今の学校にはないだろう。でも私の子ども時代は確かに「軒遊び」の時期が存在していたように思う。受験のための勉強を10歳かそこらの子に当たり前のように強いる現実、その反面見守る親や親の代わりが誰も居ず、放置される子どももいる。子どもを産み育てるとはなんなのか、著者の言葉は少し強引だがわかる気がする。

2015/04/08

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