「すべてを引き受ける」という思想 (知恵の森文庫 t よ 5-1)
「すべてを引き受ける」という思想 (知恵の森文庫 t よ 5-1) / 感想・レビュー
みむら しんじ
タイ出張中に読了。「知の巨人」を質問攻めにしてその思想に迫る対談集。難解な著書で知られる吉本氏ができるだけシンプルに容易に話そうとするのが分かるが、それでも時間がかかった。科学と親鸞とマルクスを通していかに人は在るべきかを探る。
2018/05/05
Hideaki Ohta
①例えば、「格差社会の状態がますます進行しつつある」を政治家は政治意識、社会運動家は社会意識を第一の問題として対応する。それではダメで、自己意識に入ってくるさまざまな否定や肯定、そんなこと想定できるわけがないよという思い方、を全部ひっくるめた自己意識を社会化することが必要。つまり自分のたずさわっている領域で感じていることを広げること、実感から離れないで広げていくこと。 ②知の復権は大衆の知からはじまる。大衆の方が健全な批判精神を保っている。
2018/03/01
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