ちびねこ亭の思い出ごはん 黒猫と初恋サンドイッチ (光文社文庫 た 37-7)
ちびねこ亭の思い出ごはん 黒猫と初恋サンドイッチ (光文社文庫 た 37-7) / 感想・レビュー
mae.dat
可愛らしい表紙のねこねこ本かなと手にしましたが、おじさんは歳をとり過ぎた様です( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)No〜。優しい文体、悪い人は出てこないお話ですので、感受性豊かな若い方々にお薦めかなぁと、思いました。出身地なんですね。千葉愛にも溢れていました。出て来たお料理の簡単再現レシピも好いですね〜。ピーナッツ🥜。
2022/12/25
ふじさん
初読みの作家。「ちびねこ亭 思い出ごはん作ります。」の看板のある食堂が舞台の作品。この店で故人の思い出の料理を食べると、死者の声が聞こえ、目の前に現れるという店。妹を助けようとして交通事故で亡くなった兄との再会を願って噂の店に行き、奇跡の再会を果たす。塾で知り合い自分の本当の気持ちを伝えられず別れた男の子が女の子の死後に知った思いもよらない真実の話、老夫婦の甘く切なく優しさ溢れた逸話、最後にはちびねこ亭の息子と母親の再会の心温まる話等。よくある設定の話だが、それぞれの短編は、感動的で切なく優しい。
2022/05/05
美登利
初読み作家さんです。自粛で図書館は閉館中だけど市内の書店は開店しているので覗いたら、我が市が舞台とポップがあり即買いしました。タイトルと絵から受けるイメージで読む前から好印象でした。うむうむ、この辺の事だねと思いながら読みましたが君津市は実際は海に面してるところはほぼ製鉄所です。あ、隣市も混じってるみたいですね。食堂のメニューも市や県の名産を使ってあったりと(レシピ付き)これは市をあげて宣伝せねば!ですね。老夫婦の話はもう鼻の奥がツンとしましたよ。全章なんと言っても猫がいちいち可愛いすぎる、反則(笑)
2020/05/23
みかん🍊
自分をかばい交通事故で兄が亡くなってしまった琴子は自分の方が死ねば良かったと生きる気力を失っていたが、死者に再会できるという千葉の内房にあるうちびんこ亭の話を聞き訪れる、そこには小さな猫がいる食堂、『ツナグ』の様な話だった、大切な人を失ってしまった人は言いたかった事、聞きたかった事、後悔が残る、そんな後悔を少しは解消出来て前へ進むことが出来るよう手助けしてくれるちびねこ亭、亡くなった人との思い出のメニューが美味しそうで、千葉の食材を使ったレシピで文末に載っていて親切だった。
2020/06/11
タイ子
千葉の内房にある一軒の食堂。人にも猫にも礼儀正しい青年料理人。ここにくれば亡くなった大切な人と陰膳を共に最後に会える場所。ただし、会える時間は料理が温かいうちだけ、ほんの少しの時間。でも、最後に言えなかった心残りの言葉を話すことで残された者、逝ってしまった人のそれぞれの想いが繋がっていく。ファンタジーなので、あり得ないこととは分かっていても、登場する人たちの未来と過去の物語は現実だからこそ胸が痛くなったり、切なくなったり、でも優しい物語。シリーズ第1弾。この先どんな物語りを紡いでくれるのか次も読もう。
2022/11/09
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