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乗りかかった船 (光文社文庫 た 51-1)

乗りかかった船 (光文社文庫 た 51-1)

乗りかかった船 (光文社文庫 た 51-1)

作家
瀧羽麻子
出版社
光文社
発売日
2020-11-10
ISBN
9784334791100
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乗りかかった船 (光文社文庫 た 51-1) / 感想・レビュー

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さてさて

『仕事は結果だ。結果を出せなければ、どう弁解しても負け犬の遠吠えにしかならない』。北斗造船という造船会社で働く七人の人物に順に光を当てていくこの作品。そこには、様々な年齢、性別、そして部門で働く人たちの仕事に対する直向きな思いを見ることができました。不本意な『人事異動』に苦悩する瞬間が描かれるこの作品。他にはあまり類を見ない管理職ならではの苦悩に光を当てていくこの作品。極めて読みやすく綴られていく物語の中に、瀧羽さんらしく丁寧に描かれる心の動きの描写にとても魅了される”お仕事小説”の傑作!だと思いました。

2023/06/15

http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/01/post-99b8a0.html まったく知らない造船業界の話が、興味深かったです。

2024/01/20

真理そら

造船会社を舞台にしたお仕事小説。様々な立場の視点からの連作短編集形式になっているのが効果的。準大企業的な会社であることや日本における造船不況という難問をどう解決していくのかという経営的な面と、船を作るという一種の職人的な面が描かれているがともに船が大好きという点では一致していることが作品全体を清々しいものにしているのかもしれない。上昇志向が強いのに女癖の悪い人や上昇志向がないのに社長になってしまう人や…人生は難しいものですね。

2024/05/28

Comit

図書館本~北斗造船という中規模造船企業を中心に描かれる7つの短編集。「配属」「異動」「昇進」「左遷」-人事という舵が彼らに新しいドラマを生む-今まで知らなかった造船業という職業がとても新鮮でした。会社という組織にいれば、誰もが経験する人事異動、希望でないものも、畑違いであることも…ありますよね^^;エレカシの『俺たちの明日』聴きながら読了しました♪社員の船に対する愛情が文章から滲みでてきてます(笑)この会社はいい(*´艸`)著者2冊目、『うさぎパン』と色はだいぶ違いますが、これも好き(*'ω' *)

2020/12/16

yoshiko

ある造船会社の人事を軸にした連作短編。いろいろな部署の若手から役員までが出てきて、共感しながらとても面白く読みました。希望の部署に行けないと嘆く青年も、昇進して違う部署で部下を持つようになった課長も、悩みながら奮闘していく。北斗造船、いい会社だなぁ。各章のタイトルも秀逸。

2020/12/29

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