蠱惑の本 (異形コレクションL)
蠱惑の本 (異形コレクションL) / 感想・レビュー
KAZOO
井上さんの面白い分野のアンソロジーです。本に関するものですが、その内容が普通のものではなく、確かに異形という感じのものが多いような気がしました。人間が本になったり、ブラッドベリの小説のように焼かれたりするものがあったりで私は十分に楽しめました。北原さんの話は横田順彌さんの思い出話が中心となっているのですが本当にあったことなのでしょうかね。
2021/04/16
H!deking
今回も、平山夢明の新作目当てで買いましたが、どれもこれも面白かった!個人的な好みの問題でイマイチなのもいつくかはあるにはありましたが、基本的にはかなり上質なアンソロジーです。平山夢明のふじみのちょんぼはツボ過ぎて2回読みました。これ多分すぐに再読したくなるやつね。あとはみんな面白かったけど宇佐美まことさんのは好きだなー。前作ダークロマンスに引き続きおすすめ!
2021/05/06
やも
仕事が毎日忙しくて(楽しい、転職大成功!)、読書時間も激減。アンソロなら気負わず読めるかなーって読み始めたけど、これが予想以上に時間かかった🤣古今東西バラエティに富んでて、ミステリー×ホラー×SFな話がほとんどで、全話が凝ってて。エグいのもあるんだけど、どこか美しさも感じるんだよな。そんで面白い!著者説明の所もフムフムだし、このシリーズのガチのファンがいるんだろな〜。お気に入りトップ3は①恐②魁星③砂漠の竜。私って【もしかしたらあったかもしれない世界】とか、パラレルワールドってのがやっぱり大好きみたい✨
2024/06/02
眠る山猫屋
新世代の作家さんたちが続々と。また、巻末の北原作品『魁星』はヨコジュンへのレクイエムのようで素敵な読後感だった。どうしても読みたい本を寿命の半分と交換してくれる神社なんて書痴の夢だ。坂木司さん『河原にて』が一番好きかな。育児に悩む主婦が河原で出会った本を焚く不審者。いつしか本焼き仲間が増えて・・・本への向き合い方が良い、縛られてしまいがちだけれど。真藤順丈さん『ブックマン』の偽史的な物語は、まるでジョジョのよう(そういやジョジョも書いているらしい)。平山夢明さん朝松健さんらベテランも健在。
2022/08/26
HANA
ホラーアンソロジー。今回のテーマは「本」という事で、大いに期待しつつ読む。読み終えて思った事は以外と本自体が主題になってるのは少なくて、その周辺部で起った出来事が中心というイメージ。一番印象に残ったのは伊澤伊智で、この作品本当に読書好きの心を擽る作品となっている。読者の想像力に委ねるって形だが、それの使い方が本当に上手い。あと倉坂鬼一郎、『水妖』以来の俳句小説で期待したけど、前作程のインパクトは無いかなあ。後は柴田勝家、北原尚彦が後に残る。面白かったがもう少しダイレクトに本を前面に出してきても良かったな。
2021/06/17
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