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狐と韃 (知らぬ火文庫)

狐と韃 (知らぬ火文庫)

狐と韃 (知らぬ火文庫)

作家
朱川湊人
出版社
光文社
発売日
2020-12-09
ISBN
9784334791247
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狐と韃 (知らぬ火文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

朱川さんの日本の古典「日本霊異記」を下敷きにした物語です。もともと仏教説話ということらしいのですが朱川さんの手にかかるとエロティックな感じの物語になっています。8つの話がありますが狐が絡む話などはその典型です。次は古事記をもとにした物語になるのでしょうか?

2021/05/23

アッシュ姉

日本最古の説話集『日本霊異記』をアレンジした短編集。朱川さんの手にかかれば古典がこうも面白くなるのかと感嘆。異国のような雰囲気や異界のような妖しさに一話一話じっくり読まされた。狐と蛇が印象的だが、「夜半の客」「塵芥にあらず」「舎利菩薩」が特にお気に入り。シリーズ第二弾『鬼の棲むところ』も楽しみにしたい。文庫化の際に文字を大きくしてくれると助かります。南無三宝。

2021/07/16

mocha

『日本霊異記』をベースにした8篇。飛鳥の頃のおおらかな(野蛮だったりもする)雰囲気が感じられて面白い。『日本霊異記』も積んでることを思い出して読み比べてみた。驚いたのは、元はほんの数行の記述だったりすること。朱川さんの手でドラマチックな物語に生まれ変わっている。説話集なので物欲・色欲を戒める話が多いのだろうが、こういう怪異譚を元に昔のお坊さんはどんな説法をしたのだろう?中には朱川さんのように話を膨らます僧もいたかも…なんて想像してみる。

2022/08/09

東谷くまみ

「日本霊異記」(平安時代に書かれた日本最古の説話文学集)を昭和ノスタルジーの名手、朱川さんが平易な文章で紡ぎ直した作品集。きっと楽しみながらこの本を書いたんだろうなと思えるあとがきもファンには嬉しい。エロい話、深イイ話、ふしぎな話、と興味深い話が並ぶけれど…人と少し違うということだけで誰かを虐げたり傷つけたり。誰かが作った「当たり前」に囚われたり。平安時代も今の世も人は変わらないのだな、とも思う。“思えば命はただ生きて在るだけで様々な道を人に示す。目前に生きて在る命に何を見、何を学ぶかは、その人の心次第”

2022/08/27

るい

朱川さんで初めて無理だと思った。日本霊異記の時代設定がまずついていけず、この方の性的描写は卑猥なだけで品も色気もない。寒気がして嫌悪感溢れ途中離脱。

2021/07/24

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