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鬼を待つ (光文社文庫 あ 46-12 光文社時代小説文庫)

鬼を待つ (光文社文庫 あ 46-12 光文社時代小説文庫)

鬼を待つ (光文社文庫 あ 46-12 光文社時代小説文庫)

作家
あさのあつこ
出版社
光文社
発売日
2021-02-09
ISBN
9784334791612
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鬼を待つ (光文社文庫 あ 46-12 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

文庫本での最新刊が出たのでさっそく読み終わりました。酒場でけんかをした人物が首くくり自死と釘で首を刺されて死んでしまいます。同心と岡っ引きがその事件の背後にあるものを探り出そうとしますが、主人公のもう一人の小間物屋とつながりが出てきます。同心のいやらしさが少なくなってきた気がします。紅花の権利がらみで起きた事件ですが、主人公たちへの新たな敵が出現します。3月には次の単行本が出版されるようです。文庫化は2年後くらいでしょうね。

2021/02/11

りゅう☆

喧嘩→大怪我→罪の意識で自死→男が惨殺。見込みが甘過ぎと感じた信次郎にいつにない自責の念あり。一方、大商人八代屋が遠野屋を陥れようとしている。今まで商売繁盛に安心していたが、それを邪魔する悪質な動きが許せない。亡妻おりんへの一途な想いある故、姪おちやの縁談を断って当然とおもいきや、おりんそっくりの女人およえに心奪われようとは…。心がざわざわする。そんな中、八代屋が惨殺され…。不穏な動き、清之介の揺れ動く気持ち、商売の行方、源庵の言動。伏線回収が見事。信次郎には驚嘆でしかない。だが暗雲残る。また現れるのか?

2022/01/25

moonlight

このシリーズは立て続けに読むよりも少し間を空けた方が面白く読めるかも。今回は木暮、親分、清之介のお決まりのやり取りや心の声があまり気にならずに、事件の真相を解明していくことそのものに興味深く読み進めることができた。なかなか故郷の因縁から逃れられない清之介を案じてしまう。新たな人物も絡んできて、ワンパターンなどと思いつつもやはり弥勒シリーズの続きを追いかけたくなる。

2021/11/28

ううちゃん

弥勒シリーズ9冊目。いよいよ遠野屋の商いを本気で潰しにかかる輩が出てきた。八代屋の攻め方えげつない。事件は連続殺人の様相。信次郎の謝罪なんて初めて?毎回のことながら事件の真相も根が深い。がそれ以上に、おちやとおよえの存在がもやもや。清之介がおりん以外に気持ちを動かされるのは信次郎のみとしていただきたいっ。信次郎が頬を張るシーン、よきです。

2021/11/07

ジュール

弥勒シリーズも第9作目。定番の面白さ。語り手の文章の緊張感。信次郎と伊佐治のやりとりの間合いの良さ。それと清之介とのあやういやりとり。今回は特にストーリーも面白い。大店の八代屋に狙われた遠野屋。この危機をチャンスと考える清之介と商人仲間。じりじりと迫る敵。最後は意外などんでん返しで、思わぬ犯人が。これからは消えたおよえが最も手強くなって再登場してほしい。それと信次郎の天敵おみつ。箒で信次郎を打とうとするとは。2人のやりとりは笑えた。

2021/10/28

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