ポストカプセル (光文社文庫)
ポストカプセル (光文社文庫) / 感想・レビュー
坂城 弥生
エピローグまでずっと誰が、何のために?疑問に思いながら読み進めていたら、エピローグもの凄い嵐に見舞われた感じでした…面白かったです。
2021/08/27
annzuhime
15年前の手紙が届く。ポストカプセルの企画として届いた手紙。しかし投函した相手はポストカプセルを利用した記憶はない。なぜ15年後に届いたのか。遅れて届いた手紙が、差出人、受け取り人それぞれの現在を揺るがすー。真相はたったそれだけ⁉︎なのにこの地獄絵図のような混乱具合。いや〜面白く読ませてもらいました。人の欲望の深さとか、我が身可愛さの醜さとかよく出てましたね。テンポよく進むので読みやすかったです。
2021/05/17
シオウ
ラブレター、遺書、脅迫状…すぐ読まれることを想定して書かれた手紙が、15年の時を経て届いたら?何かの間違いだと、見なかったことにして捨てるだろうか?本書の登場人物は何らかのアクションを起こし思わぬ展開に。短編としても秀逸だが、全体を通して1つの話としても楽しめる。短編に隠された伏線が最後一気に回収されるのは爽快。多少モヤッと感が残るが、これだけの話を構築できる折原さんはさすが。チョイ出の名前も忘れずに、一気読みすることをオススメする。
2021/06/07
オヤニラミ
投函された手紙が15年後に相手のもとに届き行き違いと混乱を巻き起こす。ラブレターを出した相手は…再会。母親へ殺人を起こし自殺すると…遺書。元部下から送られた…礼状。通い詰めたホステスを人質に…脅迫状。作家を目指す若者へ新人賞受賞の連絡が…受賞作なし。祖母から孫娘へ助けを求めて…待ち人来たらず。これらの人間模様が浮き出された短編により”最後の手紙"と"告白"で伏線回収と事の発端が証される。最後は理解に??時間がかかりましたが、とにかくこの時差を活かしたトリックと人が起こす行動は面白味がありました。
2023/04/14
クキモン
15年前に書かれた手紙が何故か今になって届き、そこから波紋が拡がり騒動が起こるというストーリー。登場人物は好感度の低い嫌な人ばかりだけれど、なぜか物語に引き込まれます。最後まで一気読みでした。
2024/08/13
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