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熟れた月 (光文社文庫 う 23-1)

熟れた月 (光文社文庫 う 23-1)

熟れた月 (光文社文庫 う 23-1)

作家
宇佐美まこと
出版社
光文社
発売日
2022-01-12
ISBN
9784334792930
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熟れた月 (光文社文庫 う 23-1) / 感想・レビュー

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あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

宇佐美作品、4作目。これも面白かった。なんだろ、どんな辛い人生でも決して諦めるなといったメッセージ作品なのか。それと、これも言葉にしちゃうとなんだけど、息子を思う母の無償の愛。これを宇佐美作品のベストにあげる人の気持ちもわかる気がする。ファンタジー要素もありで、この手の流れは、はまるときにはきっちりと自分の感情にはまってしまう。宇佐美作品の追っかけ継続します♪

2022/03/12

ナルピーチ

冒頭からの火曜サスペンス風なストーリーで始まる本書。この先どうなっていくのかと思いきや、唐突に代わる登場人物達と物語。そこからは転落していった人生のドン底から藻掻いて足掻く姿をヤミ金業の“マキ子”と取り立て屋の“乾”の二人を軸にして淡々と語られていく。二人の半生を描いた描写はとても息苦しく、終始暗い雰囲気を感じさせつつも、終盤に入って漸く冒頭の話が絡んでくると、さすがの宇佐美作品だなと感じる。個人的には苦手な展開での読書となったが最後の締め方には満足。「ウーピーパーピーの木」だけが全てを知っているのかな。

2022/08/31

アッシュ姉

人を刺してしまった母親、残された一人息子、彼を案ずる女子高生、不思議な青年リョウ。気になる幕開けの宇佐美劇場。この先どう繋がっていくのか気になりながら、闇金業を営むマキ子の凄絶な過去、闇金の取り立て屋まで落ちぶれた乾の半生に引き込まれていく。突如おまじないの魔法の言葉が届いたとき、すべてが繋がり鳥肌。これこれきたきた!この快感を味わえるのは宇佐美さんの長編ならでは。短編も好きだけど、こういう長編もいい。

2022/08/03

itica

突然の殺害現場から始まる序章。が、唐突に話は闇金業を営むマキ子と部下の乾に焦点が移る。マキ子の悲惨な生い立ち、乾の自らが招いた落ちぶれた人生に何とも言えない遣り切れなさを思う。読むのが辛くなる。そうこうするうちに序盤の場面と彼らが一本の線で繋がるのだ。驚きはあるものの、違和感も拭えなかった。コーヒーに落とした角砂糖が溶けないまま、苦みだけが残った印象とでも言えばよいのか…

2023/06/23

ケイト

冒頭女が男を刺すシーン、これは絶対ツカミだ。「ウーピーパーピーの木の下に埋める」このおまじないが人生をリセットする?あ〜もうダメだ、先が気になる。マキ子は個人ヤミ金の経営者、乾はそこの従業員。マキ子の壮絶すぎる過去、でももうすぐ命の灯火が消える。乾は荒んだ生活を送りながら、欺き通した過去に何を思うのか?二人ともお金に翻弄された人生を悔やんでいるのか?今からでもやり直せる、やり直したい。その気持ちに突き動かさされた時、女子高生・リョウ(桜の君)・車椅子の男が繋がった。あーーウサミンマジック!やられた〜(涙)

2022/02/15

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