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或るエジプト十字架の謎 (光文社文庫)

或るエジプト十字架の謎 (光文社文庫)

或るエジプト十字架の謎 (光文社文庫)

作家
柄刀一
出版社
光文社
発売日
2022-05-11
ISBN
9784334793548
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或るエジプト十字架の謎 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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ニョンブーチョッパー

★★★☆☆ 端正なたたずまい。不要な部分を削ぎ落とした感じは、少し、米澤穂信『可燃物』と似た印象。もうちょっと物語的に「余白」があったほうが好きかな。ノンブルが資格で囲われていて、ちょっと特別感あり。

2024/03/16

UPMR

久しぶりの南美希風シリーズ。トリックメーカーの印象が強い作家だが実は本家クイーン流のロジックも決して疎かではないことを見せつける一冊。…なのだが、マニア以外に訴求するほどの魅力があるかは怪しい。ロジック重視の作風は序盤が多少平板になるのを覚悟で伏線を丁寧に撒く必要があるが、この作者の妙に回りくどい文章でそれに付き合うのがだるい。一つ一つの推理はしっかりしているから満足感はあるものの、シリーズキャラの魅力が乏しく、連作全体のテーマ性がないからいつもの鼻につくロマンチシズムも機能していない。長編だと化けるか。

2022/06/01

はんく

キャリア的にもう「不可能犯罪の巨匠」と称してもおかしくない柄刀が文字通り自家薬籠中のJ・D・カー風作品から犯人当てと、そのための完璧なロジックを要するエラリー・クイーン風作品へと守備範囲を拡げた短編集。あくまでもフェアに隠し事なく読者に手のひらを見せながらほんの僅かな閃きと論理の積み重ねでただ一人の紛れもない犯人を暗闇からスポットライトの輪の中に引き摺り出して見せる。4編とも本家の名を借り(エジプト十字架はその面影を残すが)つつ全く違ったシチュエーションを採用しオリジナリティ溢れる出来栄えになっている。

2024/06/29

ちこ

初読み作家さん。 法医学者のエリザベスと美記風のコンビが活躍するミステリー。 それぞれ、一風変わったトリックで新鮮でした。 男言葉を習得してしまったエリザベスのかっこいい雰囲気も良かった笑

2024/04/26

読書と紅茶🥰

名探偵、南美樹風シリーズは初読み。そこそこ登場人物が多いミステリが好きなので「オランダ靴の謎」と「エジプト十字架の謎」がよかった。南美樹風はエラリーのような傲岸不遜さは全くなく、物腰は丁寧で気遣いにもあふれている。しかしどことなくアンニュイな感じもして印象深かった。原典未読でも楽しめます。

2023/03/20

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