死のある風景 増補版 鬼貫警部事件簿 (光文社文庫)
死のある風景 増補版 鬼貫警部事件簿 (光文社文庫) / 感想・レビュー
ぬぬよよ
綿密なアリバイトリック。鬼貫警部の出番少なめでした。ザ昭和な会話や描写で、現代では違和感あるだろうなあと思いながら読み進めました
2023/07/14
コチ吉
原型となった中編も収められているので、どう構想を膨らませて長編にしたのかが分かり、興味深い。鮎川氏のアリバイものとして十分に読み応えがあった。ただ、射殺事件において犯行が行われたと目される時刻と、実際に行われた時刻に2時間以上の開きがあるのは不自然な筈だ。
2022/09/15
はんく
鮎川哲也のアリバイトリックミステリの代表作の1つだが個人的に時刻表を使ったトリックが苦手なのと解説にも僅かに触れられているが共犯者の存在及び解決に至る過程に偶然のヒントが作者の妥協のような気がして佳作という評価が妥当に思える。元になった短編が収録されていて作者の長編化の手法がわかりやすい。結末が急ぎ足な短編を細かな情景描写や新たに付け加えられたトリックと新たな人物の巧みな組み込み等々、堂々たる長編に仕上げて見せている。読んでいる最中は複雑さに四苦八苦するが読了するとまた読んでみたいと思わせるのが特徴か。
2024/05/28
岩田貴雄
電報の時代である。初期捜査が、杜撰じゃねえと思いつつ、時刻表トリックが解かれていく。ちょっと凶器の謎は、気が付くのが難しい。中編だと美知子さん大活躍。
2023/07/03
感想・レビューをもっと見る