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絶滅のアンソロジー (光文社文庫 し 53-1)

絶滅のアンソロジー (光文社文庫 し 53-1)

絶滅のアンソロジー (光文社文庫 し 53-1)

作家
王谷晶
河﨑 秋子
木下古栗
佐藤究
恒川光太郎
東山彰良
平山夢明
町田康
宮部みゆき
真藤順丈
出版社
光文社
発売日
2022-09-13
ISBN
9784334794248
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絶滅のアンソロジー (光文社文庫 し 53-1) / 感想・レビュー

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おか

う~ん やはり絶滅というだけあって ある意味、負のエネルギーに満ちている。そして作者によっても好き嫌いが分かれるだろう。今回、意外にも 町田康の作品「全滅の根」が一番心に響いた、、、というより 面白かった。「くっすん大黒」以来の町田さんだが 思いがけずも リズミカルに読めた。一つだけでも有って良かったが 彼の作品が一番最後だったのは辛い読書でした。(笑)

2023/02/19

ざるこ

およそ2週間前に読み終え、もう既にうろ覚えだけどなかなかの読み応えだったと思う。絶滅という言葉に対して私が勝手にイメージする類いの物語では決してなく、読後「著者が物語を通して絶滅をどう表したかったのか」と、あれこれ考えこんで楽しむ感じだった。アジア系を狙った連続殺人の真相に驚愕の佐藤究「超新星爆発主義者」人を襲う謎の獣に纏わる迫力の物語、真藤順丈「(ex):絶滅教育」恒川光太郎「灰色の空に消える龍」は血生臭いが相変わらず余韻に浸れる作風が大好き。町田靖「全滅の根」まさかの筒井康隆風ドタバタ劇で嬉しい驚き。

2023/01/03

さやなか

絶滅をテーマに10名の作家によるアンソロジー。3名の作品しか読んだ事がなかったので文章の雰囲気に馴染めずにいたが、どのお話しも個性的に傑出した作品であろうと感じた。中でも良かったのは最後の、町田康氏の「全滅の根」でお話しは、最終的には人が居着かない土地を再興させようとする、ブラックコメディ要素満載の、しかしオチは憂いに満ちた流れがひどく面白く、元々佐藤究氏の作品目的で買ったのだが他作品も読みたい作家が増えてしまった。絶滅は否応なしに降りかかる災いだが寿命は宿命だ。自分の寿命が尽きるまでどれだけ読めるかな

2022/10/05

Cinita

リクエストアンソロジー第三弾! 各作家の多彩な「絶滅」の解釈が味わえて、今回も面白かった。佐藤究「超新星爆発主義者」は、コロナを反映したヘイトクライム組織の討伐劇。ネトゲを利用した組織の手口や彼らを追い詰めるFBIの作戦等、紙数に対してアイディアの濃さがすごいし、切れ味鋭い幕切れの美しさもたまらない。木下古栗「大量絶滅」は全編クソバカ下品なのに、jpop隠語遊びで絶滅を自慰のメタファーとしつつ、その後の自慰行為時の描写で後世の大量絶滅を暗示する、二重のメタファー構造がえらいテクニカルで好き。

2023/10/13

スナイデル

4

2024/02/29

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