DRY (光文社文庫 は 35-4)
DRY (光文社文庫 は 35-4) / 感想・レビュー
のり
離婚を機に母娘三世代で暮らす事になった「藍」だが、祖母と母親の折り合いが悪く、さらに金銭的にも悩まされる。しかし隣人で祖父の介護をして暮らす「美代子」には何かと助けられる。しばらく疎遠であったが、二人の仲は深まっていったが、ある出来事を境に裏の顔をみてしまう。そこからは想像を絶する理解不能な展開へと…苦しい事情があるのはわかるが、共感出来る者は皆無だった。
2023/11/21
アッシュ姉
介護貧困の闇。こ、これは、なかなかの衝撃。いろいろ持っていかれそうで丸一日あいだを空けたり、読み進めるのが怖くもあったけど、そこは原田ひ香さんの吸引力で最後まで見届けずにはいられなかった。タイトルが秀逸。読書中何度も頷かされたタイトルだった。
2023/07/13
小説を最初に書いた人にありがとう
自分の不倫が原因で離婚して子供とも離れた主人公の藍は収入もなく経済的に厳しい生活を送っている。実家には祖母と母親の孝子が困窮からか喧嘩の絶えない生活を送っている。仕方なく実家に戻った藍は隣家に住む美代子と再会するが、そこから驚きの展開に巻き込まれていく。生活に窮したことで犯罪に手を染めなくてはいけなくなる社会をデフォルメしたような小説。途中、ホラー要素があり読み進めるのにも苦労したが突き抜けた展開に何故か笑けてしまうのが不思議。金で人生や世の中が狂う怖さを痛感。そうか、DRYとはそういう意味なのか!?
2023/03/19
yukaring
読み終わった後にタイトル『DRY』が強烈な意味を持つ衝撃のダークサスペンス。主人公の藍は離婚して子供と離れ実家に戻るが、自分勝手でクセの強い母と祖母、女3人のケンカが絶えない荒んだ日々。唯一藍達を気にかけてくれるのは隣人の美代子だけ。寝たきりの祖父の介護をこなす孝行娘の美代子には実は秘密がありそれを知った藍は・・。貧困や介護、社会制度の奥に潜む闇や報われない現実、どこにでもいる普通の人々が簡単に闇に墜ちていくリアルさには背筋がゾッとする。そしてはっきり描かれない最後の藍の選択は心あるものだったと信じたい。
2023/01/11
ミーママ
図書館の本📚️ 貧困、介護、生活保護など本当に現代の問題な話だった。 途中グロテスクな所もあった! 今後どうなるのか気になる 2023:110
2023/09/04
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