Jミステリー2023 SPRING (光文社文庫 こ 1-27)
Jミステリー2023 SPRING (光文社文庫 こ 1-27) / 感想・レビュー
H!deking
これまた豪華作家陣のアンソロジー。どれも面白くてお得感満載ですね。結城真一郎、面白いと思っていたけど、東野圭吾とか真梨幸子あたりと並んじゃうとやっぱり少し物足りないのがわかりました。比べちゃダメか笑 それはそうと、東野圭吾の作品の登場人物は詳しい人物紹介なかったけど、何かのシリーズなのかな?面白かったから他のも読んでみたいですね。
2023/04/29
yukaring
キラキラと煌めく表紙と豪華な執筆陣の新作書き下ろしに読む前からワクワクが止まらないミステリーアンソロジー。どれも期待通りの面白さだったが、結城さんの『必要不可欠な殺人』と阿津川さんの『拾った男』が抜群に面白い。特に『拾った男』はサスペンス色が強く、古畑任三郎的展開にハラハラドキドキ、それでいて読後感も爽やか。真梨さんの「ロイヤルロマンス』はのっけから引き込まれる展開と「さすが!」としか言いようがないオチにイヤミスの女王の貫禄を感じる。「やっぱりミステリっていいな」と再認識させられること間違いなしの1冊。
2023/06/03
aquamarine
ミステリ好きなら見逃せないラインナップ。どの作家さんもちゃんとそれぞれの色を出していて楽しい。一番の好みは、大野糺と美々香の阿津川作品「拾った男」。読み始めとラストで印象が変わる、東野さん「相続人を宿す女」も好き。白井さんの「大きな手の悪魔」はさすがの特殊設定に白井さんらしさを乗せていて、さらにラストの落とし方も完璧。近藤さん「老いた犬のように」はありがちだけどお話になると痛い。結城さんは想像の先だったし、真梨さんはロイヤルでびっくりした!ただ、確かにすごく巧いけど、私はやっぱりイヤミスは好みじゃない…。
2023/06/21
ひさか
2023年4月光文社文庫刊。シリーズ3作目。東野圭吾:相続人を宿す女、結城真一郎:不必要不可欠な殺人、阿津川辰海:拾った男、真梨幸子:ロイヤルロマンス(外伝)、白井智之:大きな手の悪魔、近藤史恵:老いた犬のように、の6つの書き下ろしミステリーアンソロジー。東野さんの「相続人を宿す女」での動機を明らかにする過程が面白く、アイデアに脱帽。あまりに凄いので他が霞む程です。元マジシャンの叔父と姪の話には別な長編もあるようで、そちらはどうなのかが気になりました。
2023/05/06
M
のっけから東野圭吾「相続人を宿す女」不穏から見事な収束感。どれもそれぞれに面白い。ラストの近藤史恵「老いた犬のように」無自覚のDV男っているんですよね。無自覚どころか、我こそ女性を尊敬し女性に優しいなんて自覚だから手に負えない。独り勝手に二人の理想郷に住んでて、現実の相手の気持ちなんて見ようともせず。理想郷から見下ろして、利己的な理屈と上から目線で毎回傷つけていることにも気づかない。突然別れようだなんて青天の霹靂、僕たちあんなに気があっていたのに。何人と何度別れても自分の過ちに一生気づけないんだろうなぁ。
2023/05/25
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