オバケ 上巻 最終版 (光文社コミック叢書“シグナル” 17)
オバケ 上巻 最終版 (光文社コミック叢書“シグナル” 17) / 感想・レビュー
紅独歩
追悼のため再読。また漫画界は真に個性ある作家を失ってしまった。畑中氏の代表作といえば「まんだら屋の良太」で本作はほとんど知られていないだろうが、エロスひかえめななかにも明るい人間賛歌・懐かしい幼年期の怖さ・自然破壊へのやんわりとした否定が織り込められた良作である。こうした至宝を味あわずして、漫画好きを自称するなかれ。
2012/06/14
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