光文社コミック叢書SIGNAL 『 歩くひと PLUS 』 THE DIRECTOR’S CUT EDITION
光文社コミック叢書SIGNAL 『 歩くひと PLUS 』 THE DIRECTOR’S CUT EDITION
- 作家
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2010-03-30
- ISBN
- 9784334901684
光文社コミック叢書SIGNAL 『 歩くひと PLUS 』 THE DIRECTOR’S CUT EDITION / 感想・レビュー
keroppi
世田谷文学館「谷口ジロー展」にて購入。ただ歩くだけで、会話もほとんどないのに画面に引き込まれていく。背景も含めた静かな描写が、主人公の心模様を表現している。小津安二郎的と解説されたものもあったが、自然や人との交流や散歩先での新たなものとの出会いは、他に比するもののない谷口ジローの世界だ。私も散歩が大好きだ。今までとは違う道を歩き、思いがけないものと出会う時に喜びを感じる。その楽しさを見事に表現していると言えるだろう。
2022/01/08
マリリン
『歩くひと』は殆ど言葉がない。かろうじて見えてくるのは家族構成くらいで、人物像もよくわからない。奇想天外な事も登場。人の目を気にすることもなく、ただ気の向くままに歩く姿。が、その世界は思いのほか豊かで味わい深い。著者自身を主人公にして絵による構成のみで伝えたかったという趣旨が面白い。『サスケとジロー』はエッセイ。第Ⅴ部「GALLERY」『彼方から優しき声が聞こえる』(「ランメルモールのルチア」知らないが興味深い。)はきれいな色彩と生き生きとした表情に惹かれた。動物(特に犬)に対する深い愛情を感じた。
2020/09/07
こばやし
ただ歩くのが新鮮。一昔前のおおらかな空気感。ちょっと変でも受け入れられている感じもなんとも言えず良い。そして絵が素敵。
2023/02/06
まつじん
散歩は楽し、しかもこの精緻な書き込み様はなんだ!凄過ぎます。
2016/09/24
緋莢
『歩くひと』他、『犬を飼う』の原点であるエッセイ(雑誌掲載時より大幅加筆されています)その他、単行本未収録だった作品が収録されています。『歩くひと』に関しては 小学館から出ている文庫とほぼ同じ内容ですが、連載終了後、海外の雑誌に掲載された(と思われる)「川を遡る」が収録されています。連載終了後に描かれたにも関わらず 何で「第八話」となっているのかは分かりません(文庫に収録されているのは全17話)が全編カラーで、しかも単行本サイズなのでその美しさを存分に堪能できます(続く
2019/11/12
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