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カプセルフィッシュ

カプセルフィッシュ

カプセルフィッシュ

作家
大西智子
出版社
光文社
発売日
2015-09-17
ISBN
9784334910563
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カプセルフィッシュ / 感想・レビュー

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❁かな❁

読み始めてすぐ好みの予感がした。不倫、妊娠、流産、失恋と傷つき、のりこは祖母の暮らす海辺の町に。そこで小学生の遊子と出会う。重く暗くなりそうなのに軽やかで読みやすい!のりこ、遊子それぞれの視点で描かれる連作短編集。どの章もなんだかいいなぁって思える場面があり感動した。「カプセルフィッシュ」のラストに少し救われ「風の葬送」のおばあちゃんが託した物にも涙。のりこと遊子の関係も良く、遊子と大樹のその後も気になる!院長先生もいいなぁ。読了後これから楽しみな作家さんに出逢えたことに嬉しくなった♡とってもお気に入り♡

2018/06/22

おしゃべりメガネ

これまた、なかなかインパクトのある女性作家さんの登場です。ただ単にラブラブほっこりな話を綴るのではなく、へこみ過ぎない程度にシリアスな雰囲気を醸しつつ、どこか人間味のある作風で読むものをしっかりと魅了します。本作も様々なキャラが登場し、物語を楽しませてくれます。主人公は不倫のすえ、流産した「のりこ」と不思議な雰囲気の少女「ぱちこ」そんな二人が出会い、お互いにまつわる出来事をそれぞれの目線から語る連作集です。どちらも自分というものをはっきりと持ち、周りにブレさせられるコトのない振る舞いがとても印象的でした。

2020/09/09

あも

すごい作家だ。不倫流産退職の必殺コンボを喰らって祖母の住む港町に来たのりこと、母が家を出てしまった小学生の遊子。慰め合うでもない奇妙な関係の2人による再生の物語。心の奥にある襞を広げ、隠れていた部分に触れようとする筆致に幾度も動揺しかけた。自分のそこにかさぶたがなくて良かったと思う反面、心の表面がひりつくだけでなく傷跡を抉られたいとも思うような。周囲の人たちの個性と魅力、書ききれないほど好きなシーンが沢山あった。それにしても浣腸プレイ大好きマンの言葉で心揺らされる事がこの先の人生であるだろうか。ないよね。

2018/11/02

ゆみねこ

大西さん、初読み。読友さんの感想から手に取った1冊です。不倫の果てに会社を辞め、引きこもり生活から抜け出すために、祖母の住む海辺の小さな町にやって来た・のりこ。母に去られ口を利かなくなったぱちここと遊子。のりこと遊子が交互に語る連作短編。重いテーマを描いているけれど、光の見えるラストは中々読み心地が良かったです。これから注目していきたい作家さんですね。

2016/05/19

えりこんぐ

初読み作家さん。面白かったー(*´∀`) 不倫後の流産で祖母の家に逃げて来たのりこと、フィリピン人の母親がいなくなり、喋らなくなった小学生の遊子。この2人が交互に語る連作短編。のりこは地味で目立たないとなってるけど、興奮した時の喋りの止まらなさが面白い。婚活パーティーのあの男性も最高? おばあちゃんと院長先生も素敵だった。また好みの作家さんが現れて嬉しい♪

2018/07/17

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