江ノ島西浦写真館
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江ノ島西浦写真館 / 感想・レビュー
へくとぱすかる
表紙カバーのイメージそのままに、物語全体がセピアの写真のような、静謐で緩慢な世界を進んでいく。それ自体歴史を止めた古い写真館で、桂木繭は経営者だった祖母が残した世界を解読していく。たとえ彼女自身の問題であっても、どこかで遺志によって翻弄されていく。エピローグを読む前に真実は予告され、ラストの予定調和を読みたくて、急いで最後のページにたどり着かせた。静かな驚きの物語。
2016/01/13
Yunemo
ビブリアに毒されてる分、なんだかなぁ、との想い。写真って、過去の瞬間を切り取ったもの、確かに。写った或いは写されたそれぞれの人間模様、それぞれの人物設定に無理があるのかな。何となく小さな出来事から発するその後の展開、この筋立てに引き込まれる要素はたくさんあるのに。写真を媒介とする物語には興味持てるのですが。いまいち自身の気持ちに飛び込んでこないところがあって。何故なんでしょう。たぶんに、その場面においての細やかな心情が記されているのだけど、過去と今、主人公とその他の登場人物、それぞれの繋がり感の薄さかな。
2015/12/20
takaC
続く?続くよね?続いてもらわないと消化不良だよ。
2016/06/25
AKIKO-WILL
三上延さんのビブリアでハマったのでこちらも期待しながら読んだらまたまた良かった!ミステリーな要素もあり、そして最後の終わり方は続編にもなりそうな感じで終わったからこれはもしや?祖母が亡くなったコトをキッカケに孫の桂木繭は、祖母が営んでいた江ノ島にある写真館を片付けに来たのだが。来るはずの母が来れず、1人で遺品整理や店の片付けに。そこに現れた謎の青年。4年前に繭に起こった悲しい出来事以来、遠ざかっていた祖母や写真館…三上延さんの話は好きです。出来たら続編も出して欲しいな。あの彼とそして幼なじみの彼とは…
2016/05/14
ナイスネイチャ
図書館本。江ノ島で写真館を営んでいた祖母が亡くなり、その整理の為ひさびさに訪問した孫娘が写真に絡めて謎解きしていく。ちょっと陰がある主人公で内容は決して明るくはなかったが、読後はすっきりしました。
2016/04/10
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