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光の庭

光の庭

光の庭

作家
吉川トリコ
出版社
光文社
発売日
2016-02-18
ISBN
9784334910778
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光の庭 / 感想・レビュー

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yumiko

高校時代の仲良し5人組。それぞれの道に進み距離が生まれ始めた時、一人が無残な事件に巻き込まれてしまう。残された者たちの心に広がる後悔と闇…。女友達の描き方がリアルだ。仲良くしていても見せる顔と見せない顔を意識せずに使い分けてしまうところなんて、女性なら多くが頷けるのでは。ただ女友達の有難さも面倒臭さも(加えるなら地方の閉塞性も)今は嫌というほど書かれているから、どこか著者なりの視点がほしかったなあと思う。エッジの効いた作品が心に残っていることもあって、ずっと気にかけている著者。まだまだ追いかけます!

2016/05/28

やこ´•ᴥ•`

吉川トリコさん2冊目!いやぁ、すっかりファンになっちゃいました。---高校時代に「最強」だった女子5人グループ。卒業してから2年後、その中の1人が殺害される。そしてその16年後。友人の死を消化しきれない4人が、彼女との思い出や真実を語る。---女同士のドロドロとした感情をリアルに描いていると思った。なんだかんだ言って、私やっぱこうゆう話好きなんだよね。トリコさんが名古屋在住と言うのもあって、自分の高校時代を照らし合わせてみたり。嫉妬の感情も分かるし、怖いものナシだった当時の気持ちもリアル。一気読み♬

2016/06/26

えりこんぐ

吉川トリコさんを読むのは3冊目だけど、こんなイヤミスも書くのねー! 好きかも(笑) 20歳前後で置き去りにされた三千花の、どうしようもない孤独と焦りが痛いほど伝わってくる。新しい環境と、恋愛と、昔の友達。同時に上手くやるコツをまだ知らないことが悲劇を招いてしまった。この年代と近いので、すごくわかるなぁ。

2016/06/23

優希

鳥肌が立ちました。高校の仲良し5人組から1人欠けること。しかも殺人なので想像するだけで恐ろしいです。残された4人が集まり、言いたいことを言う日が訪れたのは良かったかな。素直になりきれなかった裏の友情物語といったところでしょうか。

2020/08/25

Y

ミステリーとして楽しんでいたら、次々に明かされる5人の輝かしい日々と今との対比が次第に重みを持ち、虚しさに心が浸された。残された4人の抱く想いを目にするうちに、相手が生きてる間にどれだけ心を尽くして接したとしても、悔いのない境地にはどうやってもなれないのかもしれないと思った。後ろめたさのない人間関係なんてあるんだろうか。単に悲しくて救いようのない話というわけではなく、三千花の抱えた孤独とその顛末は地方に住む女子にとって他人事ではなかった。ぞっとするほど簡単に一歩でも間違えば自分もなり得た姿だった。

2016/04/11

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