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向田理髪店

向田理髪店

向田理髪店

作家
奥田英朗
出版社
光文社
発売日
2016-04-19
ISBN
9784334910891
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向田理髪店 / 感想・レビュー

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starbro

奥田英朗は、新作中心に読んでいる作家です。北海道の夕張がモデルでしょうか?著者が巧いのでフィクションですが、ノンフィクションのような感じがします。若い人達の新たな動きで微かな光は見えるものの、財政破綻+限界集落で暗さは拭いきれません。どうしても読んでいると辛くなります。ほぼ同時期に荻原浩が似たタイトルの「海の見える理髪店」を出しましたが、この「理髪店」対決では「海の見える理髪店」に軍配をあげたいと思います。

2016/06/04

ミカママ

過疎化した北海道の、とある街を舞台に描かれた連作短編集。この作品の魅力はなんと言っても、読者の誰もが一つや二つ、登場人物たちに自分を投影させられる部分があるってことじゃないかな。過疎化を止めることは難しそうだけど、登場人物みんなに幸せになってもらいたいな、と救いのあるラストがさすが奥田さんです。

2016/08/04

Yoshihiko

過疎の村を舞台にした田舎の人情話でした。悪気のない田舎特有の親切感があふれており、その言動に共感するやら納得するやら..。必要なのは「娯楽」なのでしょう。

2016/06/13

まちゃ

北海道の寂れた炭鉱町の理髪店の主人・向田康彦の目線で語られる田舎の悲喜こもごも。生まれ故郷を離れた自分には共感する部分が多く、心にしみる作品でした。奥田さんの軽妙なユーモアと登場人物の北海道弁にほっこりさせられました。良かったです。

2016/09/05

またおやぢ

うぅ~ん、なんだろうこの違和感は?この小説を通じて著者が伝えたかった事は何なのか?過疎に悩む北海道の町。人々の距離が近いことの良さは分からないわけではないが、それを見つめる著者の視線に、優しさや共感が無いと感じるのは小生だけなのだろうか?都会に行った人間は、田舎暮らしの厳しさを知らないと、繰り返し繰り返し述べてはいるが、では本当に彼ら(或いは著者)が知ってもらいたい、発信したいことは何であるかは不明確で、じゃりじゃりとした後味の悪さのみが残る一冊。『我が家の問題』といい、奥田さんが苦手な小生なのです。

2016/07/27

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