キャプテン・コリア
キャプテン・コリア / 感想・レビュー
魔魔男爵
対日抗日反日は古い、21世紀は罰日の時代ニダ!と荒山先生が朝鮮を舞台にした近未来(21世紀だけどw)SFを書きましたぞ!世界征服を企む悪の大日本帝国の凶賊伊藤博文を暗殺した朝鮮の聖雄、安重根のクローンと、昭和天皇暗殺に失敗してリベンジを企む李泰昌二世が、韓国エージェントとして日本に上陸してテロ!と成るのが理想だが、罰日部隊は結成されたばかりで、不完全なサイボーグやエスパーの彼らは、中国や朝鮮で暴れる破目になるw。彼らを倒すのは、日本人の命も大切にするべきだと思う完璧最強のヒーロー、キャプテンコリアである。
2017/09/06
西澤 隆
ふと河崎実監督の映画「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」を思い出した。または「少林サッカー」を初めて見たときの感じ。確かに嫌韓風味満載だけれどそれが目的ではなく「手段として、エンターティメントとして」の韓国ネタ。この分野はバカやるのがタブーだったところなだけに「ああ、嫌韓マーケティングはここまできたのか」と思う一方、こういうイジり方は身内相手だと(たとえばギララ~での安倍さんに似たおなかが弱い首相のような...)気兼ねなく笑えるのにこういう文脈だとちょっとひっかかるあたり僕も日本人だなあと思う(笑)。
2016/06/06
辺野錠
これまでの荒山徹作品とは違い現代劇と言うのが斬新。しかし時代物のオブラートが無い上描かれるのはリアルなネタなので良くも悪くも上級者向け荒山徹と言う印象。SFっぽいガジェットが出ながら描かれる背景はリアルと言うのは参考文献の機龍警察っぽかった。巨大安重根像の上で主人公がクローン安重根と対決と奇天烈なビジュアルはナイス。暴れる巨大仏像などこれまでの荒山徹作品を思わせる要素はニヤリとさせられた。怪奇の事件は~やマーベルのあれなど小ネタ部分もいつも通りで安心。
2016/05/12
春風
荒山徹初の現代長篇なのだけどこれはダメ。クローン安重根がテロを企むとか、対馬から盗まれた仏像が韓国の世界遺産を破壊しまくるとか、ソメイヨシノの起源は王桜じゃないとか、嫌韓派が喜びそうなネタばかり。掘り下げも深くないし小説としても面白くない。
2016/04/30
相馬
わはは。久し振りの荒山さんの新作は現代もの。題名から分かるようにパロディ超人ヒーローものだけど、今回は徹頭徹尾「アホバカ」に徹している感じ。好きだなあ、こういうの。3編からなる連作だけど、キャプテン・コリアはもちろん、小ネタパロディ満載。嫌韓ネタも満載だけど、ここは素直に「バカ」小説として読むべきだろう。かんべむさしさんや横田さんのドタバタ、ハチャハチャSFを思い出した。だから表紙は楢喜八さんがよかったなあ。主人公の来歴などの伏線がその後語られないままだったので続きがあるのかな。是非続きを希望。
2016/05/29
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