シャルロットの憂鬱
シャルロットの憂鬱 / 感想・レビュー
きさらぎ
元警察犬ジャーマンシェパード飼い始めた夫婦。賢くて聞き分けがよく甘えん坊なシャルロットは、近所の空き巣や家事にいち早く気づき地域貢献までして馴染んでいく。人間にとって都合のいいペットたち、人間の都合で作り替えられたり、きれいな洋服を着せられたり、捨てられたり。そんなペットたちを守りたい子供たちへのアドバイスは「大人になり自分以外の誰かを守れるようになること。自分以外の誰かを守るのは難しいよ。大人になったら出来ることがたくさんある」でもそういうことをするのも大人なんだよなぁ。シャルロットがとにかく可愛い。
2017/01/14
紅はこべ
犬好きな作家の犬への愛情が溢れた本。犬好きは女子犬って呼ぶのね。私は動物恐怖症で、中でも犬が怖いので、そんなに語り手に感情移入することなく冷静に読めた。実は子供の頃、野良の片目が潰れたシェパードらしき犬に追いかけられたことあるんだよね。元々の犬嫌いにそれが拍車をかけた。だからシャルロットちゃんの可愛らしさもイマイチ伝わらず。ただ真の犬好きは犬を怖がる人の気持ちをわかる。漫画家の逢坂みえこさんがそうだ。近藤さんも同じ。
2020/05/29
hiro
元警察犬、四歳雌ジャーマンシェパードのシャルロットが真澄・浩輔夫妻の元にやってきた。その後に起こる事件は、もちろんコージー・ミステリとして楽しめるが、それはほっこりするものだけでなく、やはり動物よりも人間が怖いと感じるものも…。また動物を飼うということによって飼い主にもたらすもの、また責任というものを改めてこの小説は教えてくれる。動物好き、特に犬好きの方にはたまらない本だと思う。シャルロットにもう一度会いたいので、続編を希望します。
2017/01/22
ナイスネイチャ
図書館本。子供に恵まれない夫婦が警察犬を怪我で引退したシャルロットを引き取り、生活を共にする中の様々な連作短編集。心優しいシャルロットが微笑ましい。落ち込んだり、怒られている姿が目に浮かびました。続編希望します。
2017/01/10
yanae
元警察犬ジャーマンシェパードのシャルロット と飼い主夫婦の日常とちょっとした事件を描いた連作短編。読みやすかったし、シャルロットも可愛らしいし、あっという間に読了。飼い主幅愛称がわんちゃんの名前でシャルママ、シャルパパになるのはすごくリアル(笑)犬友とのやりとりも読んでて面白かった。一話目は、なんか読んだことあるなって思ったら、ペットのアンソロジーで読んだやつだ!あの時のシャルロットの活躍の場がこんなに増えてたんですね。まだまだ活躍を読みたい。続編あるといいな。
2016/12/20
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