秋山善吉工務店
秋山善吉工務店 / 感想・レビュー
Yunemo
心優しき善人たちの物語、とでも評すればぴったりかな。古き佳き昭和ひとケタの職人、でも小さな頃に周りにこのタイプの爺さま、いました。ただひたすらに怖い存在。いつも無口で、顔が恐くてすぐ怒鳴る、でも正真正銘本音で生きていて。この爺さまと孫との関係、とてもじゃないが付き合っていられない、その反面で今風とは違う新鮮感、生き方の師としての価値観を見出すのでしょうか。このホームドラマに、宮藤刑事が絡まって、ミステリーに仕立ててしまいます。祖父母と家族3人vs宮藤刑事のやり取り、じんわり身に沁みます。それにしても残念。
2017/04/23
fwhd8325
年寄りの言うことは聞いておくもんだ。そんなことを言われたことが何度もあります。善吉さんは、昔なら、こんな爺さんたくさんいたと書かれているように、町のコミュニティの一つだったと思います。中山さんは、こんなキャラクタを誕生させておいて、この展開は、ちょっと切ないな。
2017/08/24
takaC
一章の太一編、二章の雅彦編、三章の景子編を読んでるうちはそんな話に展開するとは思ってもいなかったので、四章の宮藤編、五章の善吉編は急転直下感大だった。中山小説だと終わり方はこれ一択なんだろうけどあまりすっきりしたものではない。
2017/07/26
ダミアン4号
やっばい…また一気読みしちゃった!面白い!面白かった(笑)随分、昔に見たテレビドラマの配役で登場人物が脳内再生!(善吉=いかりや長介、雅彦=二宮和也、太一=神木隆之介)今時、こんな昔気質の一本筋の通った爺さんなんていないとは思うけど…昔は確かにこういう人が身近にいたよなぁ…何か相談したい事があっても中々切り出せず…晩酌を始めて少し機嫌が良さそうにになったのを見計らって話しかけるけどそんなのすっかりお見通しで、ビシッと厳しい一言を浴びせかけられたり(笑)怒鳴られれば怖いけどそれ以上に信頼の置ける存在でしたね
2017/05/06
ナイスネイチャ
図書館本。頑固職人じいさんが主役の話。いい雰囲気醸し出してます。孫の世話と義理の嫁さんと息子の不慮の死により生活するようになって、人としての仁義を教えていく。連作短編集になっており、すべての人がハッピーエンドで良かった。
2017/05/10
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