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サイレント・マイノリティ 難民調査官

サイレント・マイノリティ 難民調査官

サイレント・マイノリティ 難民調査官

作家
下村敦史
出版社
光文社
発売日
2017-04-18
ISBN
9784334911614
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サイレント・マイノリティ 難民調査官 / 感想・レビュー

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しんたろー

シリーズ2作目。シリア難民を主軸にした内容で、外交問題や社会情勢を盛り込んでいて深く考えさせられた。相変わらず登場人物の心情が伝わり難い欠点があるが、様々な問題点を挙げて私たちに問いかける下村さんの熱い想いは伝わってきた。特に「正義は立場によって変わる」という答えのない命題が悩ましい。カウンター的存在の山口を使った「結論ありきの報道姿勢」に対する批判も、今日の日本が考えなければならない事だろう。時系の叙述トリックは巧く決まったが、最後の「指切り」のエピソードはオンで描いたら感動できたのが惜しいと思った。

2018/08/11

ナイスネイチャ

図書館本。今回はシリア人難民。アサド政権などキーワードで知っているだけ。SNSなどの画像加工などちょっと信じがたい事実に衝撃を受けました。報道の在り方、日本のテロ対策など勉強になりました。

2017/05/31

いつでも母さん

難民調査官・如月よ、今回はどうする?下村作家これまた難しい題材を取り上げましたね。平和大国・日本に生きる私たちには別の世界のことー【難民】を知らない、知ろうとしない。キナ臭い国際情勢の中で中東・イスラム圏の話は私自身腰がひけての読書になった。シリアからの少女・ラウアちゃんが助かって何よりではあったが、日本の中でのジャーナリズムのあり方?煽り方?とでも云おうか、一体どこに、誰に真実はあるのだろう。そして、導かれる自分自身にうすら寒さを覚えて読了した。難しいと云って避けていてはいけないんだろうな・・

2017/05/19

ダイ@2019.11.2~一時休止

難民調査官その2。伏線が見事に回収されていく展開がイイです。自分が正義だと思うことでも偏った報道はダメなんだよなぁと実感。

2017/05/10

あすなろ

玲奈は、本当に大事なものは何か、何を重視すべきかを常に考えている。そんな難民調査官シリーズ第2巻。超然と本当を掴もうとする彼女の視点がこのシリーズが描く混沌に輝く。そして、様々なこの国の難民や移民に対する問題点を炙り出し、読者に提示し、考えさせる点で稀有な貴重なる存在だと思う。そして散々読者に考えさせた後、この国はテロリストが住みやすい国だと読者にラストに突きつけた。それは、欧米ではテロを計画したらそれだけで逮捕だからだと結ぶ。計画実行なくては手出し出来ない故。正しく今について読者を撃つ一冊となった。

2017/05/31

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