洗濯屋三十次郎
洗濯屋三十次郎 / 感想・レビュー
野のこ
商店街のクリーニング屋さん。ぼんやり店長の三十次郎と、蝶ネクタイが素敵なベテランの長門のでこぼこコンビは面白かったし、野中さんのぬるい空気感は好きなのですが 人情感あふれる物語は私には合わなかったのか、灰汁で染めたようにぼやけてきて後半はパラパラ読みしちゃいました。染みが生き物のように感じる場面があって不思議な気持ちなった。野中さんの装丁はいつも可愛い!今回も可愛いいし、ところどころにビーズや刺繍があって凝ってました。セ・ボン♪
2018/10/24
ばう
★★★ひょんなことから実家のクリーニング店を継ぐことになった三十次郎は何とも頼りない人物ですが、染み抜き名人の長門さんをはじめとする従業員たち、お店にやって来るお客さん達とのふれあいから少しずつ変わっていきます。自らは決して動かぬ、ただ見ているだけだったみそっかすの三十次郎が遂には「アイロンマン」としてヒーローに!…はならないけれどゆっくりと、でも確実に成長していく姿に好感が持てます。読むと気づかぬうちについた自分の心のシミも抜いてもらえそうな爽やかな読後感の物語でした。
2020/04/18
信兵衛
お仕事小説ではなく、といってハートウォーミングというまでには至らず、最後まで得心の行かないまま読み終わってしまったという感じ。
2018/10/02
さく
野中ともそさん、前読んだ本は好みだったんだけど、今回はいまいち楽しめず。雰囲気は好きなんだけどな。表紙も可愛くて好き。
2019/08/16
tetsubun1000mg
野中ともそさんの作品は初読み。 冒頭はクリーニング店のしみ抜き職人荷山長門さんの事が紹介されるので、長門さんが主人公かと思ったが、途中から頼りないじなんの三十次郎がが絡んでくる。 しみ抜き職人の長門さんの話は、物語の横串となっており、だんだんと三十次郎中心の話になっていく。 幼なじみとの再会と恋心が再発してきて、恋物語の様相を醸してくる。 古い商店街の生活と、店長の三十次郎が受け身の人生から、自分から相手のために自発的に行動する人になっていく成長の話でもあったと思いました。 レトロながら和む小説。
2019/08/06
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