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腸詰小僧(ちょうづめこぞう) 曽根圭介短編集

腸詰小僧(ちょうづめこぞう) 曽根圭介短編集

腸詰小僧(ちょうづめこぞう) 曽根圭介短編集

作家
曽根圭介
出版社
光文社
発売日
2019-08-21
ISBN
9784334912994
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腸詰小僧(ちょうづめこぞう) 曽根圭介短編集 / 感想・レビュー

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鉄之助

目を引くタイトルと奇怪な表紙イラストが気になって、手に取った。ホラーとサスペンスの短編集。中でも、表題になっている「腸詰小僧」が最高だった。「美味しいソーセージを作るために」両親や常連客を殺害するスプラッター殺人か? と思わせておいて、最後に大どんでん返し。途中、グロテスクにかなり傾くが、読後感はなぜかスッキリ。悪くない。正味35ページしかないが、起承転結が鮮やかだった。著者の他の作品も読みたくなった。

2022/10/17

starbro

曽根 圭介は、新作中心に読んでいる作家です。久々の著者の新作、今回は不条理な短編集でした。どの作品も長編でも読んでみたい気がします。オススメは表題作の『腸詰小僧(何と小学生)』です。【読メエロ部】

2019/09/17

nobby

久々の曽根さん短編集は相変わらず切れ味抜群!何と言ってもタイトルでもあり最初に読まされる「腸詰小僧」のインパクトがスゴい!内容としても不吉な想像そのまんまな狂気から始まるが、オチはそこにないのがまた斬新!その印象から狂乱とかグロさばかり思い浮かぶが、シュールとはいえ案外とあっさり(笑)それでも並行しての同時進行、あるいは全く違う視点で描かれた事柄が最後に交わり、読者をハッとさせる勘違いでオチに導くのは爽快♬個人的には「母の務め」「留守番」の様に、言葉故のラスト一気の反転に思わずニヤリとさせられるのが至福。

2020/09/10

🐾Yoko Omoto🐾

目的完遂の為には手段を選ばず、他者が犠牲になることは屁とも思わない、そんな業と欲の深い身勝手な人間を描いた七編からなるブラック短編集。少ない登場人物の中で視点の違うストーリーを同時進行させる構図から、方向性を見せないオチのサプライズ感に唸らされる作品が多い。マイベストは、そのレトリックの巧妙さと後味の悪さが際立つ「天誅」「成敗」「母の務め」「留守番」。不条理なホラー度は短編集「鼻」が圧倒的な印象だが、同情の余地無しのろくでなし達が画策する犯罪は、帯に書かれているようにある意味非常に痛快だった。危険だ(笑)

2019/10/13

モルク

クズだらけの7話の短編集。表題作「腸詰小僧」は最高。12才で人を殺しソーセージに加工してマスコミに送った「腸詰小僧」が社会復帰しフリーライター西嶋のインタビュー記事が雑誌に掲載される。それを見た被害者の父が西嶋を訪ねて来る。その復習心を利用し…いやいやすっかり騙された。「天誅」は既読であったにも関わらずやっぱりやられた。どの作品も後味のよいものではないがはまってしまう。

2023/04/19

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