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屑の結晶

屑の結晶

屑の結晶

作家
まさきとしか
出版社
光文社
発売日
2019-09-18
ISBN
9784334913069
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屑の結晶 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

はぁ・・クズばかりで苦しい。誰が本当のクズだろうー生きて罪を償う事が、命に替えて守ろうとしたただ一つの彼の証になるのだろう。親子とは約束とはを考える。自分が親になって気付く事がある。指切りげんまんをしなくても文字に残さなくても、相手がいてもいなくても、自分の心に誓うことはある。自分だけが知っているー女のヒリヒリした怖さと楠生の哀しみを、まさきとしかさん堪能した。

2019/09/29

みっちゃん

これはあまりにも救いがないではないか。女性二人を殺しながら「誰を殺そうと俺の自由」とうそぶき、満面の笑みでピースサインをするクズ男。が、表紙のあなたが黄色が溢れる中、見上げていたものがあなたの生きるよすがだったのか。悲しすぎるよ。そんなあなたに誰がした。他にどんな生き方を選べたというのだろうか。怒りと悲しみが胸の中で渦巻いてどうしようもないよ。

2021/02/06

ナイスネイチャ

図書館本。女性二人を殺害した男を弁護する主人公。軽薄な容疑者の発言に振り回され、彼を擁護しようとする女性達や過去を遡り殺害した女性と容疑者が同郷だったりと二転三転する展開で楽しく読まさせていただきました。表紙のイメージとちょっと違い重たい内容でした。

2020/01/14

sayuri

読み進むに連れ悲しみが募って行った。元交際相手の山本若菜とビルの清掃スタッフ・亀田礼子の二人を殺害したとして逮捕された33歳の小野宮楠生。逮捕時のチャラい言動と名前の楠生からクズ男と呼ばれ罵られる。二つの殺人事件は本当に楠生の犯行なのか、それとも真犯人が別にいるのか、動機は何なのか、弁護士の宮原貴子が調査を進めて行き徐々に明らかになる真相。毒親の存在やネグレクト、幼少時に交わした宍戸真美との約束と、勘違いから生まれた犯行、全てのエピソードが辛い。親から承認されず居場所のない子らの孤独に胸が締め付けられた。

2019/11/05

★Masako★

★★★✰︎二人の女性を殺害したとして逮捕された小野宮楠生(くすお)。取り調べに対して「誰を殺そうと俺の自由」とコメントし、送検の際には満面の笑みを浮かべピースサイン。沢山の女性を股にかけてたこともあり「クズ男」と呼ばれた。楠生の掴みどころのない態度と表情、突然変える供述。弁護を担当した宮原貴子は、彼に翻弄されながらも真相を突き止める為調査を始めるが…。認めてもらいたい、愛してもらいたい、楠生もクズ女たちもそして貴子も。楠生の満面の笑みの訳を知り、胸が痛む。もやっとした部分もあるが読み応えのある作品だった。

2020/04/28

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