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哄(わら)う北斎

哄(わら)う北斎

哄(わら)う北斎

作家
望月諒子
出版社
光文社
発売日
2020-07-17
ISBN
9784334913571
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哄(わら)う北斎 / 感想・レビュー

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みっちゃん

「北斎が哄う」とは如何なることか⁉️タイトルにそそられて手に取ってみたが、まず登場するのは美術館から盗まれたクリムトの絵画。どんな関係が⁉️飛び交う金、金、錯綜する情報に騙し合い、また騙し合い。しかし登場人物多すぎるわ(笑)まるでルパン三世みたいなラストには思わず頬が緩んだけど、ターゲットにされて割りを食ってしまった人たちがちょっと気の毒だなあ…

2020/09/20

のぶ

北斎の浮世絵にクリムトの絵画を絡めた絵画ミステリー。イタリアの美術館から盗まれたクリムトの絵画「婦人の肖像」が発見される出来事から物語は始まる。絵を入手したのは評判の悪い美術商、吉崎為一郎。吉崎のバックには美術集団「朱鷺の会」がいた。その巨額の絵の真偽について、いろいろな展開が繰り広げられる。一方で、一級品の北斎の肉筆画が存在しているという。前半は美術界の様々な謎が繰り広げられ興味深かったが、中盤からいろいろなものを盛り込み過ぎ混乱してきた。テーマは良かったが、内容が今ひとつだったのが残念。

2020/08/10

ヒデミン@もも

クリムトの絵紛失事件に絡めて北斎を描く。どこまでが真実で創作なのかわからないが、その謎に引き込まれた。と言っても美術の値段ってまやかしばかり。特に骨董屋ほど信じられないものはない。その蔵、私にも見せて欲しい。

2023/07/22

香翠

観ているだけで幸せを感じたり、気持ちがフラットになれたりするだけじゃダメなのかな?どうにかこうにか理由を付けて価値を上げたり落としたり、魑魅魍魎を纏わりつかせたくなるのが一流の絵画なのか?まあこの作品を選んだ時点で私も魍魎に巻き込まれたのかも知れないけれど。

2020/10/29

rosetta

★★★✮☆作品中に出てくる絵を検索しながら、そして膨大な知識のバックグラウンドが必要で、随分骨の折れるしかし楽しい読書だった。絵画を巡る詐欺ゲームと閉塞した日本の美術市場への大きな不満が溢れ、軽快感と重厚感が共に味わえる。70にしてやっと手が慣れてこれから凄い作品を作っていくぞ、と言う北斎の飽くなき探究心向上心には本当に尊敬の気持ちを持つ。贋作の疑われるクリムトの絵を成り上がりのIT社長に売りつけようとする所から物語が始まりCIAさえ絡んでくる複雑さ。浮世絵を単なる様式ではなく鑑賞し直してみたくなる

2020/10/05

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