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ふるえるからだ

ふるえるからだ

ふるえるからだ

作家
大西智子
出版社
光文社
発売日
2020-07-17
ISBN
9784334913595
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ふるえるからだ / 感想・レビュー

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machi☺︎︎゛

「早くなんとかしなければ。このままでは息子とセックスしてしまいそうだ。」という強烈な出だしで始まる。これを思うのは41歳で5歳の息子がいる主婦、志津。息子を持つ母親として嫌悪感を持ちながらも読み進めていくと志津にも同情する部分もあり、志津の父親と旦那が諸悪の根源だと思った。過去を振り切り新しい道を歩きはじめた志津とその息子には普通の幸せを手にして欲しい。

2021/06/14

モルク

「早くなんとかしなければ。このままでは息子とセックスしてしまいそうだ」というショッキングな文から始まる一冊。いとこである夫と20年の結婚生活を送りやっとできた五才の息子がいる40才のパート主婦志津。彼女はパート先の同僚大学生の理人に迫り半ば強引に肉体関係を結ぶ。不倫している夫に離婚を求められるも断固拒否。不可解な志津の行動の数々に戸惑う。どこか歪んでいる志津、そしてそれ以上に歪んでいたのが志津の実父。虫酸が走る。夫、夫の愛人全て共感できる人はいない。志津はこれからどうするのか、幼い清一の幸せだけを祈る。

2021/01/12

タイ子

読友さんたちのレビューに惹かれ読んだので、最初の一行目は分かっていた。が、何言ってるんだこの人は?と思ってしまう。志津の行動が不可解なまま、そのうち彼女の夫婦関係、実家の両親、特にバカ父親の悪癖等が明らかになってくる。そして、パート先の若い男の子を誘った理由を知ると背中がぞわりと。志津の中で澱のように溜まっていた怒りと悲しみをこんな形で持ってくるとは…。逃れられない血縁関係。囚われているものの正体が掴めない。登場人物たち誰一人として感情移入できずだが、それなりに面白く読めてしまった作品。大西さん上手いな。

2020/12/30

sayuri

冒頭の1行でかつてない程の衝撃を受ける。近親相姦を匂わせる一文はタイトルさながらで身体が震え心がざわめく。この物語の主人公、今年41歳になる志津は、いとこである和仁と結婚し幼稚園に通う息子を持つ主婦。スーパーでバイトする大学2年生の早見理人に接近する志津。常温で保存している桃が日毎に熟して行くのと比例する様に志津の行動に生々しさが増して行く。実の父親からの性的虐待、家族だと信じ切っていた夫の裏切り、志津の心中を想像すると破滅的行動に走る気持ちが分からなくもない。出生前診断を絡めながら血縁の意味が問われる。

2020/08/24

みゆ

初読み作家さん。衝撃の1行目を聞き、好奇心で手に取ってみたが… 何言ってるんだこのオバさん?パート先の若い男の子にグイグイいく様に( ゚д゚)ポカーン その後、事情が分かり「なるほどね」と思うが「いやいや、やっぱ変でしょ」主人公の主婦はもとより、出てくる誰にも理解・共感できない。と言っても嫌ミスのようなドロッとしたモヤモヤ感はなく、宇宙人を見ているような感覚で最後まで読み切ってしまいました。あ、でも実の親父は真正のクズ男だと思いました(^-^;

2021/03/13

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