真藤順丈リクエスト! 絶滅のアンソロジー
真藤順丈リクエスト! 絶滅のアンソロジー / 感想・レビュー
みっちゃん
さすが真藤順丈リクエスト!作家の顔ぶれが曲者揃い。が、それ故にというか、全くついていけず、完全においてけぼりにされたのもあったのを告白しておく。1番好きなのは王谷晶『○○しないと出られない部屋』これ、今のコロナ禍の世界を突き詰めていけば絶対こうなりそう、なディストピアの未来で、科学者2人が始めた実験。現代人から見たら「まさか、そんな事すら」恐る恐る実験して進めていく2人がとうとう…まるでアダムとイヴ(あ、いやアダムとアダムか?)遠い未来にまた人類の歴史が始まるのか。ロマン溢れるラストがたまらない。
2021/12/14
みかん🍊
絶滅がテーマの10人の作家さんのアンソロジー、宮部さん、恒川さん目当てに読んだけど、お初の作家三さんも多かった、近未来やSFっぽい作品が多く、企画立ち上げは19年9月だったらしいが21年8月発行なのでコロナの影響も大きく、コロナ後の人が接触しなくなった世界は近未来有りそうな話しだった、きっとこのコロナ時代がきっかけに人間の環境も思考も正義も変わり、絶滅する物も今以上に増えるのかもしれない。
2021/11/17
H!deking
いやーヤバいですね、このアンソロジーは。平山夢さんとマーチダ先生を一緒に味わえるとは。他にも好きな作家さんばかりでなんとも贅沢な一冊でした。夢さんの「桜を見るかい?」もう最高。心臓=heartは笑いました。マーチダ先生の短編も、真藤さんからのリクエストなのか作風が昔に戻ったみたいで、めちゃくちゃ面白かったです。他にも初読みの作家さんで面白かったのもあったので、追いかけたいと思います。おすすめ!
2022/05/20
ままこ
個性的な作家陣が不穏なお題を様々な角度からアプローチ。「超新星爆発主義者」こういう極端に偏った思想は恐ろしい。真藤さん「(ex):絶滅教育」はその後も気になるので続編も読んでみたい。宮部さん「僕のルーニー」はモヤモヤした読後感だが深層心理をついた描写は流石。恒川さんらしい不思議な話「灰色の空に消える龍」切なさは残るけど凛として温かい。町田康さん「全滅の根」真藤さん解説にあったが“知的なマゾヒズム“で“狂笑”確かにこの表現がぴったりだ。
2021/11/26
ずっきん
むあー、どえらい面白い!執筆陣に好きな作家がずらりと並んだ、読まずにおられるかアンソロジー。テーマは『絶滅』神話にSFまで振り幅はでっかく、どれが一番気に入ったもなにも、こんなに全作品気に入ったアンソロジーは初めてかもしれない。既読の作家さんたちの持ち味は期待を軽ーく越えて爆発。ああ、堪能。あああ、悶える。初読みだった木下古栗氏はこれから追う。今はもー、真藤さん、編んでくれてありがとおおおぉぉーーって絶叫したい。ええ、わたしは絶滅しませんとも。物語、小説がある限り。そして語り合いたいからみんな早く読んで!
2021/09/14
感想・レビューをもっと見る