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ギフテッド

ギフテッド

ギフテッド

作家
藤野恵美
出版社
光文社
発売日
2022-11-24
ISBN
9784334914967
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ギフテッド / 感想・レビュー

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パトラッシュ

映画『アマデウス』は天賦の優秀さを誇りながら凡人に囲まれた子の生きにくさを描くが、そんな相手と接しねばならない凡人も苦労が絶えない。口達者な娘の莉緒を感情的に押さえつけるしかない妹夫婦に頼まれ、家庭教師を引き受けたヒロイン凛子が莉緒のギフテッドというべき賢さに気付く。東大出ながら人生に躓いた凛子は、姪に同じ道を歩ませまいと「上手に生きるノウハウ」を教えていく。叔母の教えを吸収した莉緒は周囲の凡人を操り、思う通りに生きる道を見い出すのだ。一見ハッピーエンドだが、莉緒が非情な独裁者となれば誰が止められるのか。

2023/03/12

モルク

ギフテッド(先天的に顕著に高い知能、ある分野での突出した才能を持つがそれ故に生きづらさも多い)だと思われる姪の莉緒の中学受験の勉強をみることになった凛子。彼女自身もT大卒業ということで特別な目でみられモラハラにあい会社をやめていた。今や大学入試も学力だけの勝負の一般入試は少くなくなった。裕福な家庭の子がいろんな経験ができ、スポーツ、芸術、コミュ力など有利になる入試制度であることを知る。中学から切磋琢磨していくなかで中学入試に挑む莉緒。彼女なりの考え目的を持ち進み、そして何よりも妹弟思いの莉緒が大好き

2023/02/10

ゆみねこ

国内最高峰の大学を出て一流企業に就職したが退職しフリーランスの翻訳者をしている凛子。姪の莉緒の中学受験のため勉強を見ることに。莉緒は賢いがコミュニケーションに難がある。高い知能を持つ子供の苦しさ、3人の子育てに悩む凛子の妹。ギフテッドの子供たちが才能を遺憾なく伸ばせる社会になれば良いけど、今の日本の教育では難しい。

2022/12/29

☆よいこ

中学受験。子育て教育の話。凛子はT大卒で独身の翻訳業、妹の子供たちを甘やかし癒されている。小学5年生の莉緒が中学受験をするのに成績が振るわず塾にも行きたくないというので家庭教師を頼まれた。莉緒はIQが高くいわゆる「ギフテッド」だろうと感じた凛子は、精神科医の友人や専門家に話を聞き受験の手助けをする。一方で末っ子の真之介は言葉が遅く発達障害と診断された▽独身高学歴の金持ってる叔母さんが、賢い姪の相談に乗ってくれるとかちょっと理想的すぎる。凛子さんハイスぺ過ぎるのがファンタジー。少年が助かったのは良かった

2023/02/13

きむこ

ギフテッドとは生まれつき頭脳明晰記憶力抜群の人の事。それってめっちゃええやんと思うけれど、実は集団生活に馴染めず苦悩する人も多いようだ。まだ認知度が低く、学校ではその協調性のなさから『浮きこぼれ』してしまう。莉緒の思考力は客観的で的確でもろ急所を突いていて空恐ろしささえ感じた。『日本よりアメリカの大学の方が合う』という言葉が今の日本の学校教育の現実。『みんな違ってみんな良い』と言う言葉を聞き始めたのは何年前だろうか?莉緒に凛子と言う理解者が寄り添ってくれているからこれからも大丈夫!面白かった!★4.5

2023/04/25

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