陥穽の円舞曲 最新ベスト・ミステリー
陥穽の円舞曲 最新ベスト・ミステリー / 感想・レビュー
がらくたどん
ご感想に惹かれて。世間に名だたる15名店の逸品詰め合わせ。序文で編纂委員氏の各作品へのガイダンスがあるのが「お品書き」風でこれまた嬉しいアンソロジー。円舞曲って言う通り誰かさんと誰かさんがクルクル立場を変えながら陥れたり陥れられたりの愉しいミステリー。初めましての作家さんも何人か。試してみたかったあの味この味。特に澤村さんのホラーと白井さんのグロミスは美味しくお味見できて嬉しかった。既読作品もアンソロジー枠の中で読むと一味も二味も違って感じる。現代邦ミスの懐の深さが楽しい作品集。「遁走曲」の方も読まにゃ♪
2023/03/06
ごみごみ
陥穽(かんせい)の意味は、策略・罠。超豪華作家陣による短編を15作品も収録。しかも二段組で、3冊分読破したくらいの読み応え!好きな作家さんも多いので、半分くらいは既読だったが、どれも楽しめた。中でも印象に残ったのは、加納朋子さん「星は、すばる」 澤村伊智さん「うらみせんせい」 辻堂ゆめさん「加害者と被害者」 矢樹純さん「忘れられた果実」どの作品もあっと驚かされ、見えていた世界が突然反転するのが面白い。
2023/01/26
sayuri
装丁にズラリと並ぶ15人の作家名だけでテンション爆上がり。今をときめく有名作家が勢揃いの本作は、2019年〜2021年に発表された短編作品を厳選したアンソロジーで、二ヶ月連続刊行の第一弾。第二弾は昨年12月に発売された『奸計の遁走曲 最新ベスト・ミステリー』で、そちらも豪華なメンバーが顔を揃えている。ただ残念な事に殆どが単行本に収録されたものでほぼ既読。長岡弘樹さんの「0・00%の遺恨」は初読み。酒気帯び運転で事故を起こした主人公の顛末を描いた作品だがスリリングな展開が面白い。短編の名手の異名に偽りなし。
2023/01/05
さっちゃん
豪華メンバー15人によるアンソロジーの上巻。15作品中7作品既読。/白井さんの「死体の中の死体」はできるだけ想像せず無心で読む。うん、ギリいけたわ。少しずつ耐性ついてる? いや、まだ私には本格的な白井デビューは早いわね。もう少し修行します。長岡さんの「0.00%の遺恨」は以前テレビで同じ症例を見たので早い段階で気付いたけれど、それだけに有り得る話としてゾッとした。加納さんや辻堂さんは普段アンソロなどでしか読まないけれど、心にスッと入り込んでくる作品でとても良かった。いつかちゃんと単著を読もう。
2023/04/28
ひさか
2022年11月光文社刊。2019〜2021年に発表したものから30編を選択して、15編ずつ2冊のアンソロジーに収録。翌月刊行の奸計の遁走曲に先行する1冊目だが、こちらは、既読とユーモアものが多くイマイチ、ノレなかった。残念。
2023/05/05
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