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名探偵外来 泌尿器科医の事件簿

名探偵外来 泌尿器科医の事件簿

名探偵外来 泌尿器科医の事件簿

作家
似鳥鶏
出版社
光文社
発売日
2022-12-21
ISBN
9784334915025
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名探偵外来 泌尿器科医の事件簿 / 感想・レビュー

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モルク

総合病院泌尿器科医師鮎川が解くミステリー4編。他の個性的な医師たちと共にちょっと恥ずかしい所の事件を解決していく。陰茎にも幻肢痛があることを知った「或る崇拝者の最期」のインパクトが強い。語句の説明が適所にあり見やすくわかりやすい。私は腎臓結石の手術以来毎年総合病院泌尿器科を受診しているので泌尿器科に対し違和感や羞恥心はない(通院先が結石、前立腺に特化しているからかも)が恥ずかしいところほど早めの受診がおすすめ。泌尿器科医師がチンコ先生と言われるのはかわいそう。とても面白かったので続編が出るといいな。

2023/12/28

ひさか

ジャーロ2022年85(11月)号僕のからだには呼べない一部がある、書き下ろしの膀胱彷徨、或る崇拝者の最期、予算の都合で死ね、を加えて2022年12月光文社刊。泌尿器科医だけではなく、総合病院の院長、先輩医師、看護師、ケースワーカー達が協力して医療と事件解決にあたるのが興味深い。最終話の予算の都合で死ねで、未曾有の凶悪立てこもり事件をうまく解決に導く展開は見事の一言に尽きます。痛快です。

2023/04/30

machi☺︎︎゛

総合病院の泌尿器科が舞台の医療ライトミステリ。ミステリ自体はライトだけど結構重い話で読み応えありだった。注釈も多く勉強にもなった。4つのサブタイトルがあり特に「或る崇拝者の最期」が良かった。幻肢痛は知っていたけどまさかのあんな箇所でも幻肢痛になるなんて!男性からしたら間違いなく死活問題。でも人間の身体ってすごいなと思った。これいろんな科でも読んでみたい。

2023/03/29

kk

図書館本。数ある診療科の中、よりにもよって泌尿器科の先生を主人公に据えるというシュールというか、かるくあり得ないような設定のミステリー。こんな構想を思い付くってとこからして似鳥鶏ならではって感じです。内容的にはお仕事小説的な要素も交えた軽めの謎解き、みたいな感じですが、男性読者には痛みを感じずには読めないようなお話も。いちばん良かったのは最後のエピソード。青っぽく理屈っぽいって感じもありますが、それでも心を動かされました。作者の、押し付けがましくなくてバランスが良い感じがする正義感に共感を覚えました

2023/06/25

NADIA

やー面白い!! 泌尿器科医の事件簿とサブタイトルがあるが、主人公はアラサーの泌尿器科医鮎川。4編の連作短編集だ。主人公の鮎川は温和な人柄だが、周囲は強烈な個性のキャラクター揃いで、最初のページから似鳥ワールドが展開される。私は『予算の都合で死ね』が感じるところも多く、一番印象に残った。似鳥作品はどれも「へーそうなんだ」的な学びが多く面白いけど、これは初めて読む人にオススメしたい一冊。特に男性は読んだ方がいいよ。シリーズ化希望。

2023/07/24

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