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舵をとり風上に向く者

舵をとり風上に向く者

舵をとり風上に向く者

作家
矢作俊彦
出版社
光文社
発売日
1986-05-01
ISBN
9784334921279
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舵をとり風上に向く者 / 感想・レビュー

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カワセミ440

20年以上前に今は亡き『NAVI』っていう雑誌で読んでます。あの頃はちょっと理解できなかった男女のそういう機微とか倦怠とか、当時読んだ時以上によく書けてるって今は感じます。クルマ好きな方は騙されたと思ってぜひ一度読んでみて欲しい。ロータス・コーティナの章が特に好きかな。キューカンバサンドイッチ、これを読んで好きになった。矢作さん、結構クルマ好きです。『夏のエンジン』も悪くないけど私はこれがイチオシです。こんな上品なクルマを主題として作られた作品って、矢作俊彦以上のモノってないね。また書いて欲しいんだけど。

2013/06/22

ragingriver

就職してから、矢作俊彦みたいな会話をしていない。ちょっと含蓄に富んでて、ユーモアがあって、少し意地悪で、少し悪意があって、支離滅裂で、でもうまく成り立ってしまうような。 本短編集は、彼の短編集の中で、言葉にできない感情を最もよく表現していると思う。私はそれが一番好き。

2015/10/30

Davitang

あの二玄社から出ていたのにとっくに消えてしまった、『NAVI』の編集長大川氏が雑誌の連載短編小説を矢作に発注して成功した稀有な一例。日向の横浜、山手の辺りがそこここに薫る良作品。ナルシスト・テスターとしても機能する、不思議な一冊です。

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