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迷宮

迷宮

迷宮

作家
大西巨人
出版社
光文社
発売日
1995-05-01
ISBN
9784334922474
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迷宮 / 感想・レビュー

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きいち

何か不思議に幸福感のある読後。「自殺した」という元作家のその死を疑う男女の探索行、という結構は前作「三位一体」と同じなのに、読み終わりがぜんぜん違っている。文章を読むということが読者による意味の付与でなりたつことを実感できる経験。◇引用された二つの文章、ミンコフスキーの「主観的に書くが全力で客観性をめざす」と志賀直哉の救世観音を観ての「作者の存在が忘れられる作品こそ理想」がとても印象的。◇前作の乗り越え。北斎とかマルケスのような自己更新が味わえるのは、順番に読んできた自分にとってはご褒美。次も、と思うや。

2014/09/23

泉を乱す

過去読了

2015/08/08

マッピー

1994年ということだから平成になって書かれた文章のはずなのに、文章も、構成も、戦前の文学のように時代がかっていて大仰。 調べてみたら作者は大正生まれの方。 そうか。 多分普段からこのような小説を書いている方なのであろう。 教養小説のように難しい思想や歴史が次々に出てきて、圧倒される。 嫌いじゃないけど、難しすぎて頭に入ってこないのが実際のところ。 推理小説としてはあまりひねりはないけれど、別の意味で頭をたくさん使った読書。 教養のない自分に愕然としたけれど。

2016/12/29

t78h1

著者曰くこれはワーストセラーだそうだ。たしかに、ほとんどが死んだ皆木旅人の思想を書いているにすぎないからだ。しかし、その思想から皆木旅人が自殺か他殺かを探っていく解き方は、私たちに簡単には消費されない作品として残るのである

2010/11/03

ミスター

これは面白くなかった。思想的に価値ある作品なのかもしれないが、今のところ巨人の作品でクソほど面白かったのは『神聖喜劇』だけだ

2018/10/06

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