からくり東海道
からくり東海道 / 感想・レビュー
そうたそ
★★☆☆☆ 泡坂妻夫がこんな時代エンタメを書いていたとはという新鮮さで読んだが、知名度がないことに頷ける出来。面白く無いとは言わないが、何かとっ散らかってるなあという印象が最後まで拭えなかった。ミステリ作家である故、ミステリの味わいも感じられる結末は流石だなと思ったのだが、個人的には別にそういう趣向がなくとも構わなかったとは思う。中盤からは冒険小説のようにもなってきて、楽しいといえば楽しい。ただ他の泡坂さんの作品の魅力を知っているだけに、これはわざわざ読むほどのものではないなと思った次第。
2015/01/16
星落秋風五丈原
天保十年。尾張藩江戸下屋敷で催された正月の祝いで余興を演じた角兵衛獅子、みつと文吉。二人は屋敷の庭に、一つの"宿場町"が造られているのを見た。十年後、質屋に奉公する文吉は、主人の供で行った小田原宿で、たかと名を改めたみつに再会する。二人はそこで、江戸で見た"宿場町"とそっくりな"虎屋"を発見する。たかの正体は"悪女"。箱根山中に埋められているという百万両の黄金を狙っていて、その鍵が"虎屋"にあるという…。 表紙の模様「紗綾崩し(さやくずし)は、紋章上絵師(もんしょううわえし)でもある泡坂さんの作品。
2005/01/21
かえる
新宿区戸山にあった尾張藩下屋敷にしつらえられた、東海道をそのまましつらえた庭園。そんなテーマパークのようなものが江戸時代にあったなんて。
2016/04/23
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