二十一世紀前夜祭: 短篇小説集
二十一世紀前夜祭: 短篇小説集 / 感想・レビュー
泉を乱す
過去読了
2015/08/02
まどの一哉
大西巨人はまるで公文書のような大げさで堅苦しい表現をそのまま使うのが特徴だ。ところが読んでみると小説を読む楽しさが存分にあって、これが実に愉快なのだが、よく見ると言葉は大げさだけれど、言ってることは少しも難しくない。人間が動いている。確かに小説なのだ。「老いてますますさかん」「年寄りの冷や水」など老齢に関する随想が面白かった。
2016/11/12
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