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甘露梅: お針子おとせ吉原春秋

甘露梅: お針子おとせ吉原春秋

甘露梅: お針子おとせ吉原春秋

作家
宇江佐真理
出版社
光文社
発売日
2001-11-01
ISBN
9784334923464
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甘露梅: お針子おとせ吉原春秋 / 感想・レビュー

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ふじさん

岡っ引きだった亭主を亡くしたおとせは口入れ屋の紹介で、新吉原の遊女屋のお針として住み込みで働くことになった。町家の女房にとっては、驚きの連続だったが、少しずつ遊女屋での生活に慣れ、そこで働く人々との触れ合いが生まれた。辛く哀しい人生を歩む人々の人生模様が、淡々と温かな目線で語らる。遊女・喜蝶と妓夫・筆吉との叶わぬ恋とその結末に心が痛んだし、おとせのことを何かにつけ親身になって接してくれた花月の凧助の恋の行方もなかなか読ませる内容。世の中の掃きだめみたい場所に暮らす男女の生き様が読みどころの1冊。

2024/06/13

さなごん

甘い話ばかりじゃない、それが宇江佐真理さんだなと思うようになってきた。なんだかんだ言いつつ、二人が結ばれてよかったのかな。喜蝶と筆吉も…女の意地とか気概とか感じられた

2016/01/09

星落秋風五丈原

岡っ引きの夫が死に遊廓でお針子として働くことになった女房おとせが飛び込んだ世界はいくつもの矛盾に満ちていた。慣れない言葉、独特の雰囲気に戸惑いながらもとから気のいいおとせは引き合い茶屋の主人・凧助に助けられて馴染んでゆく。ちょっとお節介なのも御愛嬌か。身を落として誰も寄りつかなくなった花魁を慕う猫、身分違いの恋に悩む人気花魁達を傍目に見ながら、「息子が妻帯しもう後は隠居だけ」と思っていたおとせの人生にも、思いがけず春が巡ってくる。まあ、この様子が微笑ましいというか。目の前にいたら必ず応援していただろう。

2007/11/06

ショコラテ

話が進むにつれ、読んでいる方もどんどんご亭さんのことが良い男に見えてきてしまい、すっかり贔屓になってしまった。老いらくの恋って、「これから何年一緒にいられるのか」なんてことを分別くさく考えてしまって、またそれが現実だから切ないね。もう少し、二人の「これから」を読みたかったが、それが望めない終わり方だった。そのせいか、おとせは幸せになったはずなのに、胸の痛む読後感だった。ご亭さん、大好きだ。

2010/11/26

みなず

イマイチ乗れずに、流し読み。

2015/02/15

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