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劫尽童女

劫尽童女

劫尽童女

作家
恩田陸
出版社
光文社
発売日
2002-04-01
ISBN
9784334923587
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劫尽童女 / 感想・レビュー

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ぽろん

これを読んでいたら、ラプラスの魔女が思い浮かびました。天才の父親に異能を埋め込められらのは、同じ。普通の幸せはない。それでも、居場所を探す遥。恩田さんが描くSFは、やっぱり、面白い。

2018/06/20

MINA

ハンドラーが最終章で、日本でアレクサンダーと崖から落ちた後またカンボジアで騒いでアレクサンダーと心中してるのはどういう事?遥はカンボジアで地雷撤去して生きていくの?伊勢崎博士が一番悪いの?この物語で最も罪深いのは一体誰?全員かも…。著者が描く、遥みたいなタイプの女の子は結構好き。意志は強いが、どこか脆くて過酷な運命を背負わされてる少女。遥のように、生まれてくる事は選べないけど骨を埋める場所は選べる。ハナコのように、男が支配し作る世界は壊してしまえばいいという気持ちは分かる気がする。トオルは幸せだったかな。

2014/02/20

ヒロくま

面白い!前半ですっかり世界観に引き込まれました。後半からラストまでは、かみ砕くような細かな文章で長々と読みたいと我が儘にも思ってしまった。そこ知りたい~と身悶えしつつ先生の物語には毎度、読解力と想像力を試されます。でも主人公の少女が最後に向かう先は、彼女にとって本当に幸せなのかと想像せずにはいられない。

2016/06/26

Kei

超能力をもった女の子が主人公というあまり読み慣れない内容だったので時間がかかりました、、しかし恩田さんの振り幅にはいつも驚いてしまう。

2018/05/12

藤月はな(灯れ松明の火)

再読です。父親によって動物の特化した能力を与えられ、殺さなければ生き延びられなかった遥の自分の居場所がないことに苦しむ思いと周囲の思惑が遣る瀬無いです。初読時はただ、同情をするだけの高橋シスターや相手に決断を押し付ける神崎は好きにはなれなかったのですがそう思ったのは彼らの地獄も考えることができなかったからかもしれません。ハンドラーが最初、爆破事故で自分と同じく、損傷を持ったと思われた遥から奪われたアレキサンダーに執着していく様が恐ろしいです。

2012/01/26

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