逃避行
逃避行 / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
恐怖小説、推理小説、冒険小説、いろいろな分野を飛び越えて活躍する篠田節子。恐怖小説か、冒険小説かと思って読み進めた。動物をかわいがらない家族。家族の絆が薄れてしまった家族からの逃避行。あぶなっかしい逃避行を助ける人々。人の死の前に、踊る報道機関。辛口の篠田節子の筆が快調。 最後になって、主人公の寿命の話が飛び出てくるとは。これは推理小説だったのだ。してやられた。
2013/05/05
takaC
迂闊にも誰が書いたのか把握せずに読んでいたようで、奥付で篠田節子の名前を見て些か驚いた。うん、確かに篠田テイストだね。いろいろ書きたいけど何を書いてもネタバレになってしまうのでこれでお茶を濁します。(三文字熟語タイトル本連続4冊目)
2017/01/26
ゆみねこ
大人しいゴールデンレトリバーのポポが、隣家の男の子をかみ殺してしまった。主婦妙子は愛犬と共に家を出てしまう。妙子の抱く気持ちは、同性として分からないわけではないけれど、何だか切なくなるばかりでした。夫と娘たちに抱いた失望感、妙子のことを本当に愛してくれたのはポポだけなのか。桐野さんの「だから荒野」と少し重なるイメージもありましたが、こちらの方が重かったですね。
2014/11/22
クリママ
家族の誰よりも自分を支えてくれた愛犬を守るための逃避行。重大な事故が起こる前に、どうして手を打っておかなかったのか。安っぽい逃走劇なのかと読み進めるが、それだけでは終わらなかった。後半、生きること、死ぬことについても、考えてしまう。それにしても、犬は人間よりたくましく、達観しているようだ。
2016/07/31
aax74370
★★★★☆ 篠田作品初読みです。切なく重たいストーリー なかなか良かったです。作風としては、結構好みですんで、他の作品も読んでみます。
2014/07/11
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