臨場
臨場 / 感想・レビュー
koba
★★★☆☆
2015/03/17
nakanaka
もちろん面白かったです。横山秀夫さんはこの手のジャンルでは他の追随を許さない作家だと個人的には思っています。終身検視官・倉石の個性が何とも言えず魅力的でした。上下関係が絶対の警察社会で上に媚びることなく我を通し、尚且つ仕事は天才的にできるという設定に読者は惹きつけられるんでしょうね。短編集となっていて、中でも「餞」が一番好きな話です。定年退職を控えた刑事部長と倉石のやり取りに目頭が熱くなってしまいました。映像化もされていますが原作とはかなり違いがあるように感じました。
2017/09/01
kowalski
最初のパートの部分で刑事が主体の物なのかと思っていましたが、実は検視官がメインで事件を解決に導いていく物語ですね。検視官(倉石)の登場部分が少なく、少し物足りない様な気がしますが、強烈な印象を与えてくれるので 上手くバランスが取れているような気がしました。こういう作品も面白くて良いですね。
2012/11/26
ばりぼー
再読。「終身検死官」の異名を持つ倉石調査官の活躍を描く短編集。倉石義男、52歳。警視に昇進しても初動捜査の要である検死官ポストを他に譲らず、上の命令など平気で撥ねつける一匹狼。イタリアのマフィアのような風貌と辛辣な物言いで睨みをきかせ、上には疎んじられていても、現場での鑑識眼の鋭さから部下には「倉石校長」と信奉される…。上司に媚びない生き方なんて、そうできない小心者からすると痛快そのもので、憧れてしまいます。ただ、ゴミを指定日に出さないため、ご近所からは嫌われていますけど(笑)。大好きな作品集です。
2014/03/01
ゆみきーにゃ
《図書館》淡々と事件が起き解決までを描く短編集。鉢植えの女が一番好き。
2014/04/27
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