ロボット・オペラ
ロボット・オペラ / 感想・レビュー
roughfractus02
西洋では、人間を超える可能性を秘めて恐れられるフランケンシュタインの怪物の創造から、疲労せず労働する機械の不気味な身体への歴史があり、日本では、からくり人形に始まり、人間と親しくコミュニケートするアトムへの歴史がある。ロボットという語は宗教的な人間概念を侵犯するように人間に接近し、さらに超え出ていく。文学、科学、宗教の間を螺旋状に進化するロボットに関する古今東西の短編小説に著者やロボット工学研究者が解説したアンソロジーである本書は、ロボットや工学の歴史以上に、読者の想像を人間の道徳や文化の行く末へと誘う。
2020/05/31
月世界旅行したい
そんなにアトムアトム言わなくてもいいのでは?とか思ってしまうのですけど、どうでしょう? 個人的にはスターリングの作品が好みだった。歴史的傑作「ボッコちゃん」「フロストとベータ」「美女ありき」なども収録。
2014/06/13
Ai
SF小説と日本のサブカルの変遷、そしてロボット工学、AI工学の正史を丁寧に紹介しており、勉強になる。紹介されている小説や映画作品は、ぜひ観てみたい。やはり、80年代以降の歴史にぐっとくる。『1999年のゲーム・キッズ』からの短編群は、刊行当時に読んだ思い出の作品で、懐かしかった。
2017/02/16
wasabi
瀬名秀明によるロボット史概観と、各年代ごとに選りすぐられたロボット小説26編のアンソロジー。2段組700ページ超(!)の特盛ボリュームだが、腹いっぱいになるどころかまだまだ読み足りない。お気に入りは「美女ありき」「フロストとベータ」「素顔のユリーマ」。ラファティはもう自分でもなんでか分からんけど読んでて泣けるな。最高だよ。
2013/11/25
たなかか
重すぎる本 日本特有のロボットへの意識 とその影響趣味の本
2013/05/11
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