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だいこん

だいこん

だいこん

作家
山本一力
出版社
光文社
発売日
2005-01-21
ISBN
9784334924492
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だいこん / 感想・レビュー

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万葉語り

3姉妹の長女、つばきがいろんな困難に負けずに、おいしいご飯を炊き、商才を生かして一膳めし屋を成功させていく話。家族や周りの人にも恵まれているのは、つばき自身が骨身を惜しまず働き、自分のことよりも周りのことを考えているから。面白くて一気読みだった。2021-099

2021/08/04

jima

本屋で文庫の「つばき」を購入し、読み始めたが、どうやら「つばき」の前に「だいこん」があることがわかり、慌てて図書館で借りる。「つばき」を一時停止にして、こちらを読んだ。高田さんの「みをつくし」とは違う味だが、とても面白かった。

2017/12/06

みすまりも

ボリュームあったけど、主人公の頑張りと成功がうれしくてさくさく読了。江戸の時代、料理の才能と運の強さ、そして誰よりも強い気持ちで、若いながらも一膳飯屋で大成功を収める娘の、いわばサクセスストーリー。でもそこは江戸の時代のこと、おとっつあんが賭博にハマったり、小さな妹を母親代わりに世話したり、と苦労もたっぷり。妹たちのことばかり心配して嫁にいけないとか、仕事と結婚どちらを取るか、なんて女性の悩みは変わりませんなぁ。でもなにより、つばきちゃんの作る料理がどれも美味しそう!いわしの煮付け!炊き立てごはん!

2013/02/10

藤枝梅安

連載ものなので、章によって力の入り具合に多少の揺らぎがあり、導入部分はやや流れが重く、中盤、つばきの商売の盛んになっていく部分は非常によく書けている。終盤はややもたれる部分もあるが、家族の絆、店主と奉公人の絆が中心に描かれた、この作家らしい作品といえる。欲を言えば、冗長な部分を削ぎ落として、もうすこし短くまとめた方が、読者の呼吸や心の動きと寄り添う作品になったのではないかと感じる。

2009/07/14

Goto3387

蕎麦屋で働く母を見て、母ちゃん、凄いと思った6才。こんなに小さいのに、こんな美味い飯が炊けるのかと、請われて火の見番小屋の賄いに入ったのが9才。とうとう、一膳飯屋「だいこん」を自ら立ち上げたのが17才。つばきの思い切りの良さと、彼女に惹かれて集まる人脈。商売というのは、運と出会いとタイミング。次々に問題を解決する発想も面白い。江戸の小粋な職人の仕事ぶりや、庶民の生活、火事や洪水の様子も、興味深く読める楽しい一冊だった。

2020/10/04

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