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燦めく闇

燦めく闇

燦めく闇

作家
井上雅彦
出版社
光文社
発売日
2005-03-25
ISBN
9784334924539
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燦めく闇 / 感想・レビュー

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mii22.

本の題名がすべてを表すような一冊。闇のなかに蠢く得たいの知れない不気味なもの、恐ろしいもの、しかし覗いてみたい、好奇心をくすぐる何かがそこに存在する。ふふふ、逃れたいけど絡めとられたい妖しげな魅力。幻想、ホラー、SFの味付けをした大人の童話のようでもある。幻想色と残酷度が濃い「赤とグリーンの夜」「十月の映画館」「白い雪姫」「クリープ・ショウ」「火蜥蜴」が特に好みだった。

2018/04/27

*maru*

著者初読。短編集(全13話)嗚呼…罪深き異形のものたちよ。奇っ怪で蠱惑的な闇の世界。霧の四辻で妖魔はねっとり囁く、「こっちへおいで」と。幽鬼の笑い声に肌を粟立たせ、怪物の咆哮に咽び泣く。血の滴る恐怖もやがて、耽美な酔いでうっとり泣き笑い。嗚呼…愛しき異形のものたちよ。すべておすすめだけど『赤とグリーンの夜』『十月の映画館』『白い雪姫』『海の蝙蝠』『火蜥蜴』は絶品。装丁、タイトルも素敵です。スパイシーで濃密で大変好みな珠玉の短編集。1日1篇ずつ、大切にじっくり堪能いたしました。

2018/03/31

鷺@みんさー

彼の幻想怪奇短編集は、「ドント、シンク!フィール!」である。考えるな、感じろ。言わばワインの濃厚で豊穣な薫りだけで、味の余韻を想像するような。そんな読み方ができないと、恐らく鬱積だけがたまるだろう。邪悪なサンタクロースの子を孕む話が一番好きだなー。あと、さすが祖父江さんの装丁。細かいところまで凝っている。

2017/11/09

莉玖

【初読作家】まず、山本じんさんの装画が素晴らしいですね。それはさておき、久しぶりに素晴らしい幻想小説集に出会えました。一編を読み終える毎に、自分の心の中の闇が深くなっていくような気分でした。一気に読まずに、"一日一編" 等、ルールを決めて読むのがおススメかと。

2018/05/06

芍薬

なんだか血の滴るステーキと赤ワイン風のお話したちでした。脂っこくて胸焼けするけど食べちゃう。特に「火蜥蜴」は美味しくいただきました。

2012/10/31

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