あの日にドライブ
あの日にドライブ / 感想・レビュー
雪
過去に戻って人生をやり直す話かと思ったら、想像していたのとはちょっと違った。上司とのトラブルで大手銀行を辞めタクシー運転手となった牧村伸郎が、自分の人生について自問自答し、選ばなかった別の人生を妄想する話。荻原さんのユーモアたっぷりの文章で悲壮感はなく、タクシー業界のあれこれはお仕事小説としても楽しめた。誰しもが一度は思うことだが、結局はどの道を選んでも後悔が全くないなんてことはあり得ない。今自分の周りにある幸せを大事にしようと思える作品だった。
2021/01/10
達ちゃん
主人公はかなり怪しいおじさんでしたが、結構面白かったです。同年代のおじさんとしては、これまでの人生の選択をいろいろと振り返ってしまいました。たまにはあの日にドライブもいいかもしれません。
2019/02/16
七色一味
読破。正直、どの本棚に入れるかでも悩み、レビューでも悩んだなぁ。設定的には、もう少しポジティブ──とでも言えばいいのかなぁ──なお仕事小説であってもいいかと思うんですが、どうも主人公、理数的前職とはかけ離れた、ファンタジーチックな妄想爆発親父でまず違和感。途中の、仕事に対する考え方としては「なるほど!」と思わせる部分もありながらも、やっぱり妄想爆発なその性格に違和感。どうも数理的ロジックとはかけ離れている内容なもので、なんだか入り込めないままでした。かなり、残念かなぁ~。
2013/04/22
コージー
何だろう、何が言いたいんだろうと思いながら、妄想ばかりのこの本を読み終わった。女々しい主人公だなと思ったが、自分に似てるとこもあった。恵美が甥っ子に嫌~なことをしたあたりから、ちょいちょい笑いながら読めました。きっと、今が幸せなんだよ、ノブロウさん。
2014/02/18
ヲム
自分も、もしもあの時…って思うことがあるから、すごく共感が持てて考えさせられる話でした。
2017/08/24
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