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ペダルの向こうへ

ペダルの向こうへ

ペダルの向こうへ

作家
池永陽
出版社
光文社
発売日
2006-01-21
ISBN
9784334924850
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ペダルの向こうへ / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

相変わらず無難?なカタチで物語をまとめてくる池永さんの筆力に感心してしまいます。交通事故で妻「頼子」を失い、一人息子「隆」は事故の影響で右足ひざ下を失い・・・そんな息子と無謀にも自転車で妻の故郷宮古島を目指そうとする「洋介」のロードノベルです。妻が事故を起こした要因にココロを傷め続けている「洋介」は引きこもりの息子「隆」と少しづつではありながら、ココロを通い合わせ、距離を縮めていきます。東京から沖縄までの道中の出来事をココロ温まる色んなドラマが待ち受けており、息子の成長と共に温かく楽しませてもらいました。

2016/02/11

はつばあば

好きで結婚したのに・・心に隙が。誰でもある一言「俺は仕事だ、妻のお前が何とかしろ。」浮気してても出てくる男の言葉。その情事の最中に妻は交通事故死、息子は片足切断。 ムカつく洋介だが・・世の男性にはままある事なのだろう。悔やみきれない後悔を宮古へ遺骨を運ぶ自転車旅行で、訪れた各々の地でそれぞれが癒されていく。それこそ4つ上の友人は幼稚園の頃片足無くされたが、爺様になられた今でもほんと素晴らしくカッコイイ。引きこもりであれ、障害児であれ親の想いが子を逞しくさせるはずだ。久々に紙本も読まねば積読本が倒れて来る

2018/09/15

あつひめ

しぼみかけた命の風船にもう一度空気を入れるような旅。父と息子が失ったものをもう一度創り上げる旅・・・と言えばカッコイイけど、どうも父親の思いは息子にまた大きな荷物を背負わせるようで第3者的には承服しかねたラスト。徐々に風船が膨らんできているのも手にとるようにわかる。それは父への信頼が増したから、様々な人の苦悩を知ったからでもあると思う。愛人の出現と言動にはビックリ行天だけどもしかしたら息子の方が大人より上手であり心の厚みも増しているのかもしれない。とってもビターな、それでいてスィートな部分もある作品。

2011/02/21

zanta

池永氏のペースに合ってきたような気がする。各章不思議な出会いがあり、解決したのかしないのか、という展開。ただ、親子は確実に変わっていく。一番好きなのは、震災の少年だろうか。密封された手紙と、真っ白な記憶も好き。縁は不思議なものだ。幸せになること。本当はすごく覚悟のいることなんだな。

2014/04/27

くらげ@

(☆☆☆)事故で母親を亡くし、そして片足を失った息子。息子は家に引きこもり、父は会社を辞めた。その後父子で遺骨を沖縄まで自転車で運ぶことを決意するがその道中で様々な人と出会い、二人は変わっていく…。う〜ん、第一章まではよかったんですが、その後の不思議な体験や都合の良い展開がやや残念。。

2013/03/04

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