にわか大根 猿若町捕物帳
にわか大根 猿若町捕物帳 / 感想・レビュー
ゆみねこ
近藤さんの江戸物は初読みです。三十過ぎの独身の同心玉島千蔭が痴情のもつれに絡んだ殺人事件を追う連作中編。男女の機微には疎い千蔭が何となく面白く、吉原の梅ヶ枝や女形の巴之丞など脇を固める人物も中々魅力的。シリーズ3作目らしいので、さかのぼって前作も読みたいと思います。
2014/03/10
ゆきちん
猿若町捕物帳シリーズ③お話3つ。①吉原の遊女が三人相次いで病死した。死因は違うとされているが、雀がキーワードに。本当に病死なのか?②巴之丞のライバル役者が急に大根役者になり、彼の子供が事故で死んだら戻った。何故?③井戸から役者の死体が?同心の千蔭の義母の幼なじみが駆け落ち?…どれもひねりがあってビター。テンポ良く読めます。次は「寒椿ゆれる」へ
2016/11/13
ひな
シリーズ第3弾。今回は中編3つで、長編だった前2作より読みやすかった。どれも真相はやるせなかったけれど、千蔭が真相を突き止めていく過程が面白くて良かった。本筋とは別におふくちゃんのゴタゴタも途中途中に挟み込まれ、そちらも丸く収まってホッとする。ラスト、梅ヶ枝の気持ちも気になるところ。次も楽しみ。
2018/09/12
onasu
今月は、近藤史恵さんのシリーズものを、何故に何れも3作目から読んでしまうかな。 こちらは、モップさんの続編を探しに行った図書館で、猿若町とは芝居町じゃねえの!、と試しに連れ帰ったら、読みたい本が増えたという顛末。 モップさんの方とも同様、こちらもストーリーとしては単独で読んでも何の問題もないのだけど、気に入ったのなら、他も読んでみたい。特にこちらでは、主要人物は通しのようだし。 著者の作品は、これまで一冊しか読んでいなかったのに、古本屋で見つけた一冊から、随分とまあ広がってしまったものです。
2018/02/20
らなん
近藤さん53冊目。2006年、連作短編集。猿若町捕物帳ミリーズ3弾。にわか大根、野菜の話ではなく、役者の話であった。ドラマを見ているかのようにわかり易く、ミステリー仕立てで、今回も面白かった。
2023/02/18
感想・レビューをもっと見る