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月とシャンパン

月とシャンパン

月とシャンパン

作家
有吉玉青
出版社
光文社
発売日
2006-04-20
ISBN
9784334924959
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月とシャンパン / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

ここ最近、すっかりハマっている「有吉」さん作品です。小池真理子さんほど、艶やか過ぎず、井上荒野さんほど、やさぐれ過ぎず、絲山秋子さんほど、輪郭がぼやけてはなくと言った完全に個人的な目線で楽しんで読んでいます。適度に女性ならではな感じの哀しさが随所に書き綴られていて、そういった文章の強弱がアクセントとして活かされており、読む側をしっかりとくぎづけにしていれのかなと。話はそれぞれに完結する連作集で気軽に読み進めていけます。本作において随所に登場する女性の涙には、文章で綴られる以上にココロを揺さぶられました。

2016/04/17

❁かな❁

初めて有吉玉青さん読みました!20代〜40代の女性の恋愛短編集。6編。大人の苦く切ない恋愛。とても好みの文章、雰囲気でお気に入り♪もう終わってしまった恋や秘めた想いなど女性の揺れる気持ちが丁寧に描かれていて、すごくリアルでした。共感できるところもあり切ない気持ちになりながらも「春に踊る」の至の印象的な台詞「それが現実的なハッピーエンドなんだよ」が胸によく沁みます。私は「春に踊る」「せつなさ探検隊」「月とシャンパン」「スパーク☆」が特に好き!切なく辛い恋でもいくつになっても恋する気持ちは忘れたくないです♡

2015/02/09

しんたろー

20代~40代の女性が主人公の6つの恋愛短編集。『美しき一日 の終わり』以来2冊目の有吉さんだが、短編ゆえの読み易さと 流れるような優美な文章でサラサラ読める。だからと言って、 軽くて物足りない訳ではなく、現代事情をリアルに感じる描写 が多く、主人公たちの想いが嘘っぽくないので、男の私には 「なるほどなぁ」「そうなんだぁ」と感心することばかりで、 女性の心理や状況の勉強になった。登場人物たちの強かさと 切なさを巧みに表現し、ありがちなハッピーエンドに甘んじない、気品さえも感じさせる文章が心地好かった。

2017/05/15

いつでも母さん

嗚呼、私の心はいつから頑なになってしまったのだろうーもっとしなやかに、心震わせた頃があったはずなのに・・『これが現実的なハッピーエンドなんだよ』そうですよね。きっと、そうなんですよね。6作からなる短編集。さくさくと読めるのだが物足りない。女はしたたかで強く、脆い。欲張りなのだろう。きっと私もその一人のはずだったのに・・遠い昔の事の様です。タイトル作がお気に入りだった。

2016/05/09

ふぅわん

【思い出は時間をかけて美しくなるもの】20代〜40代の大人恋愛短編。恋、結婚、不倫、仕事、友達。あとがきの作者の世代観いいね。頷ける。心の赴くままに生きてるところは輝かしいけど、あー切ない。女性の心情心理がよく描かれてるね。リアルね。いつ恋に落ちるか、誰に落ちるかはタイミングも誰にも自分にもわからない、好きになってしまったら心は嘘をつけないのよ。いくつになっても女は女でいたい見て欲しい、女は一度に二人は愛せないよ。いつだって本気。あ…男も同じか。男は単純⁈ん?人は忘れてしまう生きもの…忘れたくない愛もある

2019/06/02

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