しずく
しずく / 感想・レビュー
紫 綺
様々な喜怒哀楽を上手に切り取った短編6作。読んでいて色々な感情が浮き沈み、溢れかえる。読み終わると、なんかほっこりした。特に「木蓮」が好きだ。
2017/02/06
sk4
アラサー女性の内面を、女性の二人組(二匹組)で描いた短編集。 2006年頃の作品だから、今のアラフォー女性に宛てたメッセージ。 女性作家と言えば、一時期角田光代さんにハマった時があったのだけど、角田作品に比べて諦念は弱く、前向きなものが多い。 南の島の嘘つき女、みさきの話が深かった。嘘は悪い事。そうなのかな。人を傷つける事があるかもしれない。けれど、良いか悪いかでぶった斬るものではない。そう思った。
2013/03/21
扉のこちら側
初読。表題作はまた幸せな二人と二匹に戻ると思ったのに、切ない。大切な人をうしなって、自分を見つめ直す「影」もよかった。空と海の明るさと、人生の影のコントラスト。
2012/12/25
みんと
動物や子どもの出てくる話は、それだけでジーンときてしまう。木蓮や表題作のしずくが良かった。女性の気持ちとして、母にも娘にも共感できてしまうシャワーキャップも温かい気持ちになれて好きだ。彼の二股疑惑は、ホントのところどうだったのかが気になるな。
2014/12/27
ぶんこ
短編集で、主人公がどれも女性で、関わる女性とのお話。 どれもサラッと書かれていますが、女通しっていいなと再認識。 特に「灰皿」の大家さんがよかったです。 こんな優しいおばあさんになりたい。 そして猫好きとしては「しずく」が一番よかったです。 猫の鳴き声(のおおおおお)や(だふううう)って、我が家の猫からは聞いた事がない鳴き声で、思わず聞きに行きたくなりました。 最後はお別れしちゃうけど、そこは猫。 すぐ忘れる。 羨ましいような。
2015/09/26
感想・レビューをもっと見る